まもなく完成「新しい首都高1号線」に並行する「立派な“迂回路”」どうなる? 取り壊しちゃうの?? 実は存在する“道路計画”

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2025.10.05乗りものニュース編集部tags: 1号羽田線, 大規模更新, 道路, 首都高, 高速道路首都高速道路が老朽化した路線の造り替えを進めている1号羽田線。事業が佳境を迎えていますが、その工事の過程で作られた本格仕様の「迂回路」は、今後どうなるのでしょうか。 首都高速道路が老朽化した路線の「大規模更新」を進めている1号羽田線の「東品川桟橋・鮫洲埋立部」。1.9kmにわたる同区間の「更新下り線」への切り替えが2025年10月29日に実施されます。拡大画像左が首都高1号羽田線の「迂回路」。2017年竣工時の報道公開で(乗りものニュース編集部撮影) これにより、開通からまもなく62年となる同区間には、上下線とも、造り替えられた新しい道路(更新線)が完成します。約10年にわたる大規模更新工事が最終段階を迎えていますが、この工事のために建設された本格仕様の「迂回路」は今後、どうなるのでしょうか。 京浜運河に面した陸地の際で、東京モノレールと並行する「東品川桟橋・鮫洲埋立部」の大規模更新工事は、次のようなステップで進められてきました。 まず陸側に「迂回路」を新設し、2017年に上り線を切り替え。その後本線を一部取り壊し、2020年に「更新上り線」を完成させ、暫定的に下り線として運用してきました。さらに残り部分の取り壊しと新設線の工事を進め、ついに今回、「更新下り線」が完成しました。 10月の切り替えにより、上り線は引き続き「迂回路」を使用するものの、下り線については更新後の最終形となります。今後は下り線として運用してきた「更新上り線」の標識などの施設を改築するなどして、上り線として運用する準備が進められます。 これまで8年間、暫定の上り線として使われてきた「迂回路」は、まだ新しい印象の高架道路です。湾岸線から通じる大井JCTのランプも接続していますが、今後、このランプは一時的に通行止めとなり、「更新上り線」への接続に切り替えるための工事が行われます。 これが完了すると「迂回路」はその役目を終えることになります。その後、何かに使われるのか首都高速道路に聞いたところ、「取り壊します」と断言しました。 まだ新しいのに勿体ない……そう思って地元の品川区にも聞いたところ、やはり「跡地の活用は具体に決まっていない」「区民からの要望もない」とのこと。迂回路は取り壊され、更地化される模様です。【次ページ】「道路計画」あるじゃないか!【え…!勿体ない!】これが取り壊し予定の「首都高の迂回路」と“道路計画”です(地図/写真)