池上彰のこれ聞いていいですか?インタビュー 江畑佳明毎日新聞 2026/4/26 05:00(最終更新 4/26 05:00) 有料記事 2110文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ジャーナリストの池上彰さん(左)と上智大の佐藤卓己教授=東京都千代田区で2026年3月27日、内藤絵美撮影 近年の選挙は「SNS選挙」と呼ばれる。X(ツイッター)やユーチューブのコンテンツが選挙結果に大きな影響を与えるという意味だ。だがSNSの中には感情をあおる内容や真偽不明な情報も少なくない。上智大文学部新聞学科教授(メディア文化論)の佐藤卓己さんは「情報の受け手は、あいまいな情報への耐性が求められる」と指摘する。ジャーナリストの池上彰さんとSNSとの向き合い方などについて語り合った。全2回の前編です。後編へのリンクは文末に「情報社会」ではなく「情動社会」へ 池上 やや旧聞に属しますが、2月の解散総選挙で自民党が大勝しました。単独政党で3分の2以上の議席獲得は戦後初の事態です。新聞の社説などでは「SNSの影響力が増している」といった論調がありました。 佐藤 高市早苗首相の動画が1億回以上も再生されるなど、自民党がSNSでの発信に力を入れ、他にもさまざまな動画が拡散されました。 池上 少し前までは「メディアリテラシー」といって、新聞やテレビを懐疑的に見比べて自分の意見を決める、一つの情報だけに偏らない姿勢が大切とされました。でも最近ではあまり聞かれないような気もします。メディアリテラシーとSNSの普及はどう考えればよいでしょうか。 佐藤 かつては「情報社会に進む」と言われ、その中で批判的に思考するメディアリテラシー教育が強調されました。インターネットの普及で情報化が進んだにもかかわらず、現実はそうならなかった。それよりも、ある情報を得て行動に移す際、快か不快かで判断する「情動社会」になっています。 池上 感情が社会を動かす、わけですね。 佐藤 確かにSNSは感情と親和性が高いと思いますが、政治家が有権者の感情に訴え、有権者もそれに応えることがすべて悪いわけではありません。またメディアリテラシーの高い人ほど、SNSで確度の高い情報を求める傾向もあります。SNSの情報だけで投票する人も絶対的な多数ではないでしょう。「SNS悪玉論」には反対です。 しかし全体としては情動社会化が加速していると思います。情報社会ならばその情報の「真か偽か」が重要ですが、情動社会では「快か不快か」が判断基準です。 池上 それと「エモい」でしょう。 佐藤 「エモい」や「ムカつく」ですね。「好き」「嫌い」といった言語化できる感情以前のものですね。 池上 新聞などが真偽不明の情報を「ファクトチェック」する記事を多く出していますが、この状況ではそれほど読まれないですね。 佐藤 情動社会の今、フェイクニュースを報道機関がファクトチェックして「だまされないで」というメッセージを出しても、それは受け手にとって「不快」でしかありません。「自分が信じているものをけなされた」「自尊心を傷付けられた」という反発も起こるでしょう。もちろん、報道機関のファクトチェックには大きな意味がありますが、非常に手間がかかるし、そもそもすべての真偽不明情報への対応は難しい。「いいね!」を受…この記事は有料記事です。残り878文字(全文2110文字)【次の記事】「知らない」は恥ではない 池上彰さんも指摘、わかりやすさの罠【前の記事】変容していくジェンダー平等 東大教授が説く「多様性」の意義関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>