全国でも珍しい個人所有の能舞台、堺から移設 「鑑定団」の縁で

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毎日新聞 2026/4/23 05:30(最終更新 4/23 05:30) 1281文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷さよなら企画として能舞台で開かれたクラシック音楽のコンサート=堺市堺区で2026年4月12日午後2時7分、中村宰和撮影写真一覧 全国的にも珍しい個人所有の能舞台「堺能楽会館」(大阪府堺市堺区大浜北町)が耐震性の問題から4月末で閉館し、北海道か和歌山県内に移設されることになった。1969年に開館した。館主の大澤徳平さん(93)は「移設が決まって良かった。命があるうちに新しい能舞台のテープカットをしたい」と願っている。 能舞台は総ヒノキ造りで、154席。大澤さんの母美代さん(故人)が先祖伝来の土地に7階建ての集合住宅を日本住宅公団(当時)と共同で建設し、1~3階の吹き抜けに能楽堂を建てた。Advertisement 美代さんは当初、謡(うたい)を習う子ども6人のけいこ場のような能舞台を想定していた。しかし、全国各地の能舞台に足を運び、「せっかく建てるなら、歴史ある堺にふさわしい本物にしよう」と考えを変えた。宮大工に依頼し、くぎを1本も使わず、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に橋掛かり(廊下)がある本格的な能舞台が完成した。 大澤家は堺で第二次世界大戦の空襲に遭うまで代々酒造業を営んでいた。美代さんは「家業の酒で皆様に酔っていただいていた。これからは能の幽玄の世界で酔っていただきたい。日本の古典芸能を大切にし、次の時代に伝えなければいけない」と語っていたという。 美代さんが能や狂言の舞台にこだわったのに対し、大澤さんは能楽堂の音響の良さを生かし、バイオリンや津軽三味線、民族楽器、民族舞踊、本の朗読などさまざまな企画で利用した。 88年にテレビの歌番組を能舞台から中継し、人気絶頂期のアイドルグループ・少年隊が歌った。大澤さんは「皆さんが喜んでくれる。本格的な能舞台を全国の人に知ってもらえる」と説明した。堺能楽会館が入る建物=堺市堺区で2026年4月12日午後4時24分、中村宰和撮影写真一覧 集合住宅の耐震性の問題が数年前に判明し、取り壊しが決まり、能舞台の移設先を探すことに。移設費用は約1億円と試算され、なかなか決まらなかった。大澤さんが2025年4月にテレビ東京系列のバラエティー番組「開運! なんでも鑑定団」に出演。つぼの鑑定を依頼した時に、能舞台も紹介し、「移設先はありませんか」と呼びかけた。 テレビを見て、北海道新冠町の「太陽の森 ディマシオ美術館」理事長兼館長の谷本勲さん(85)と、ホテル関連の企業から連絡があった。大澤さんは自身の年齢を考慮し、早期移設ができることから谷本さん案で進めることにした。 家族によると、谷本さんはテレビを見て「ピンときた。他にないものを世界の人に知ってほしい」と感じ、能舞台を見に来て「圧巻だった」と感想を口にしたという。コンサートであいさつする館主の大澤徳平さん=堺市堺区で2026年4月12日午後2時0分、中村宰和撮影写真一覧 大澤さんは「熱意があり、能舞台を愛する人に譲ることになった。元気でいて、新しくなる能舞台を見たい」と話している。 さよなら企画として、クラシックコンサートが12日開かれ、バイオリンやビオラ、チェロなどの音色が響いた。バイオリンを演奏したテレマン室内オーケストラの浅井咲乃さんは「音の響きが独特で、同じ空間なのに前方と後方で音が違う不思議な感じがする。演奏していて厳かな気持ちになり、いい経験をできた」と話した。 移設先は北海道か和歌山県が候補地で、解体工事を5月中旬から始める。移設は1年ほどかかる見込み。【中村宰和】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>