現場から2026年4月23日 12時00分有料記事中嶋周平「横浜市寿町健康福祉交流センター診療所」の医師の金子惇さん=2026年3月11日午後1時20分、横浜市中区、中嶋周平撮影 簡易宿泊所が密集する横浜市中区の寿地区。その中心に「横浜市寿町健康福祉交流センター診療所」はある。1979年の開所以来、「日雇い労働者の街」を支えてきた。いま診療所を支えるのは、新しく寿地区にやってきた40代の医師たちだ。 平日の昼下がり。9階建ての施設の2階にある診療所には、ひっきりなしに患者がやってくる。「少し目が赤くなってるね」「いったん横になる?」。スタッフは親しみやすい口調で話しかける。多い日には100人ほどの患者が訪れる。 アルコール依存の人、刑務所から出所した人、過去の覚醒剤使用による幻覚に苦しむ人――。「他の地域では珍しいことが、ここでは日常茶飯事なんです」。診療所の医師で横浜市立大准教授の金子惇さん(42)は言う。 金子さんには忘れられない患者がいる。腎臓の病気を抱える50代の男性。大きな病院で人工透析を受けるよう言われたという。「でも」と男性は続けた。 「好き勝手に生きてきた私に人工透析を受ける価値はあるのでしょうか」。酒で何度もトラブルを起こし、もう飲まないと家族に誓うもいつも裏切り、ついには離ればなれになってしまったという。 そんなことを言われたのは初めてだった。「交通費がない」「受診を断られる」地区外の医療機関にかかれない住民も金子さんはひとしきり話を聞い…この記事を書いた人中嶋周平神戸総局専門・関心分野格差、貧困関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月23日 (木)認知症の行方不明者 年々増加柚木麻子さんが出版権を移動首都高の清掃めぐり官製談合4月22日 (水)殺傷能力ある武器の輸出解禁陸自の砲弾が暴発、3人死亡黄砂が飛来、健康面にも注意4月21日 (火)震度5強 東北などで津波観測燃油サーチャージ増額 前倒し冷凍食品消費 1人年約25キロ4月20日 (月)高齢者運転、目立つ操作ミス仙台市中心部にクマ出没ロボット、人間の記録を更新トップニューストップページへ「水増し」と「錯覚」の日経平均6万円 暮らしの豊かさは置き去りか11:31政府がアジア系ファンドに中止勧告 牧野フライス製作所の買収で11:25DV避難先に加害者「3年潜伏」 2児殺害事件、母と父に何が12:00「重たい雪です」沈没事故から4年、乗客家族へ知床からのLINE10:10京都の男児遺体、捜査でわかったことと残る謎 父親逮捕から1週間5:00無断キャンセル、損害2千億円か 飲食店の「泣き寝入りしない」秘策10:00