毎日新聞 2026/4/29 11:00(最終更新 4/29 11:00) 有料記事 1932文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷有機水銀中毒症に関する論文を手に説明する熊本大名誉教授の浴野成生さん=北海道内で2026年3月13日、加藤学撮影 水俣病の感覚障害を巡る研究でかつて大きな一石を投じた熊本大名誉教授の浴野成生(えきのしげお)さん(76)は、診断基準の現状を嘆く。 「20年前に決着をつけたはずなのに、あいまいなまま。訳が分からんのよ」 熊本県水俣市と周辺で続いた健康被害を、国は1968年、チッソ水俣工場の排水に含まれたメチル水銀が原因の公害病と公表した。その3年後、熊本大の医学部生だった浴野さんは、医師有志が水俣の対岸にある漁師町の御所浦(ごしょうら)島(現在の熊本県天草市)で始めた、潜在患者を掘り起こす取り組みに加わった。 水俣病はメチル水銀が魚介類に蓄積し、それを食べた人に起きた中毒性の神経疾患だ。患者の認定は、公害健康被害補償法に基づく県の認定審査会で、医学の専門家らが、公的検診や民間の診断書などをもとに判断する。 国は77年、認定の判断基準を通知し、水俣病の代表的な症状とされる感覚障害と、運動障害など他の症状との組み合わせを原則にした。救済範囲を狭める内容で、認定申請は棄却が増えた。 医師になってからも御所浦島に通い、「住民の手足に針を刺したり、筆でなぞったり」して反応を記録した。大学で感覚障害の原因は手足などに延びる末梢(まっしょう)神経にあると教わっていたからだ。住民の反応は鈍かった。 「漁師の仕事や年齢が反応の鈍さに影響している恐れもある。水銀の影響かどうか確実な診断がしたい」 89年、御所浦島と同じ漁師町ながら水銀の影響を受けていない宮崎県北部、北浦(現在の延岡市)に後輩の二宮正医師と出向き、住民を調査した。住民は針を刺すと…この記事は有料記事です。残り1266文字(全文1932文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>