「理想に傾きすぎず」4件の違憲判断 元最高裁判事が悩んだことは

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インタビュー2026年4月25日 6時00分有料記事米田優人最高裁判事を退官した岡正晶さん=2026年2月27日午後、東京都千代田区、米田優人撮影 最高裁の裁判官を4年余り務めた弁護士の岡正晶さん(70)が2月、判事を退官した。最高裁が戦後に法令の規定を違憲とした14件の判断のうち、岡さんは4件に関わった。「憲法の番人」と呼ばれる最高裁の職責に、どのように向き合ってきたのか。 ――15人いる最高裁の裁判官は、検察官や弁護士、学者など多様なバックグラウンドの人が担います。 それぞれ異なる経験に裏付けられた問題意識があり、質の高い議論ができたと思います。「この思いがなんであなたに届かないのか、大変残念だ」などと、やりとりが熱くなる場面もありました。議論を重ね、最終段階で反対意見を撤回したこともあります。憲法判断は「現実に即して」 ――最高裁は、法律などが憲法に違反しないかを最終的に判断する役割をもちます。15人全員で審理する大法廷で、岡さんは4件の違憲判断に関わりました。 憲法判断は影響が大きく、極めて重要な権限であり、社会への責任を強く感じながら臨みました。理想論に傾きすぎることなく、現実に即した判断をするのが、最高裁裁判官の役割だと考えました。 (戸籍上の性別を変える際は生殖機能をなくさなければならないとした)性同一性障害特例法の規定をめぐる2023年の決定で、15人全員一致の違憲判断になったのは驚きました。19年に小法廷が合憲と判断していたからです。時代の移り変わりが速いということでしょうか。 成年後見制度を利用すると警備業の仕事に就けなくなる「欠格条項」が違憲かが争われた訴訟では、国の対応は違法と言えるか、賠償責任を認めるかどうかという点で悩みました。 すでに欠格条項が削除されて…この記事を書いた人米田優人東京社会部|最高裁専門・関心分野司法、刑事政策、消費者問題関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月25日 (土)新型AIは「今そこにある危機」性暴力の教職員 懲戒免職に接続遮断 将来の導入否定せず4月24日 (金)国家情報会議の法案 衆院通過日経平均 一時初の6万円台岩手県大槌町で山林火災4月23日 (木)認知症の行方不明者 年々増加柚木麻子さんが出版権を移動首都高の清掃めぐり官製談合4月22日 (水)殺傷能力ある武器の輸出解禁陸自の砲弾が暴発、3人死亡黄砂が飛来、健康面にも注意トップニューストップページへ遮断機下りない踏切、電車はなぜ走ったのか すり抜けた三つの「穴」6:00旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄か 職員を北海道警が任意聴取18:00トランプ政権、対イラン協議に向け中東特使ら派遣 バンス氏は米国に6:51消費減税に1%案 与党幹部は「選択肢」レジ改修期間が半分に18:19殺人罪で公判中、地裁が異例の「勾留」取り消し 別事件で拘束は続く18:19子ども用いす「トリップ・トラップ」に著作権認めず 最高裁でも敗訴18:51