深掘り2026年4月23日 16時00分比嘉太一避難所となっている吉里吉里学園小学部。校庭にとめた車の中で一晩を過ごした人が多く、立ちこめる煙の中、山の方向を不安そうに見つめた=2026年4月23日午前6時17分、岩手県大槌町吉里吉里、坂田達郎撮影 北海道・三陸沖後発地震注意情報が出され地震への警戒が続く岩手県大槌町で、大規模な山林火災が起きた。心療内科医師で昭和女子大学客員教授の海原純子さんによると、地震情報が続き安心できない状況下の被災者には、避難や生活リズムの乱れが重なり、計り知れないストレスがかかっているという。 今後懸念されるメンタルの症状について、海原さんは不眠やイライラ、突然叫びたくなるなどの「急性ストレス反応」が起きやすい状態にあると指摘する。 さらに、20日に三陸沖で発生し、大槌町でも震度4を観測した地震や、津波の記憶がフラッシュバックしたり、「また、ひどいことが起こるのではないか」という不安や恐怖が増大したりするケースも出てくる可能性があるという。 精神的な疲れがたまってしまっている人や不安定な人と接する際には、そうした状態を「異常なことではなく、誰にでも起こる自然な反応だ」と理解することが重要だとアドバイスする。「一緒にいますからね」などと、声をかけることが最も大事だという。 また、感情の言語化が難しい子どもには、避難所で体を動かし、遊ばせることも、気持ちを発散させる方法として有効だという。 家に戻ることが難しく、避難生活が続く中での対処法としては、生活リズムの基本である「睡眠」と「食事」に気を配ることも重要。「眠れない」「食べられない」などの症状がでたら、すぐに医師に相談することが大事だ。 極度の緊張状態から、体をほぐすアプローチも有効で、吸う息の倍の時間をかけて吐く鼻呼吸や、両手を上げて背伸びをして一気に力を抜くストレッチなどを積極的に採り入れることも推奨する。避難所の隅にマットを敷き、周囲の人と一緒に体を動かすことで「一人ではない」という連帯感が生まれ、心の大きな支えになるという。 海原さんは「一人ではなく、誰かとつながっている意識が不安の解消になる。避難所では絶対に一人で抱え込まないでほしい」と話した。この記事を書いた人比嘉太一東京社会部|ジェンダー/メディア専門・関心分野事件・事故、沖縄、働き方、外食業界、調査報道関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月23日 (木)認知症の行方不明者 年々増加柚木麻子さんが出版権を移動首都高の清掃めぐり官製談合4月22日 (水)殺傷能力ある武器の輸出解禁陸自の砲弾が暴発、3人死亡黄砂が飛来、健康面にも注意4月21日 (火)震度5強 東北などで津波観測燃油サーチャージ増額 前倒し冷凍食品消費 1人年約25キロ4月20日 (月)高齢者運転、目立つ操作ミス仙台市中心部にクマ出没ロボット、人間の記録を更新トップニューストップページへ「国家情報会議」「情報局」設置法案が衆院通過 今国会で成立見通し13:50「水増し」と「錯覚」の日経平均6万円 暮らしの豊かさは置き去りか11:31岩手・大槌の山林火災、200ヘクタール焼損 1884人に避難指示12:40陸自演習場で隊員がクマに襲われけが 枯れ草火災の消火活動後 福島14:35DV避難先に加害者「トイレ流さず」3年潜伏 2児殺害事件の現場に12:0085円おにぎりで挑む激戦スーパー市場 ドンキが新業態でめざすのは16:00