「三田のサグラダ・ファミリア」完成 手作り20年、100人の輪で

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2026年4月27日 9時00分有料記事上田学 真新しい高層ビルが立ち並ぶ東京・三田の一角に、ごつごつとしたコンクリートむき出しのビルが立つ。打ちっ放しに幾何学模様をちりばめたようなデザインが特徴で、スペインの未完の教会になぞらえ「三田のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれる。日々、手作業で築き始めて20年余り。今春、ついに完成した。高層ビルを背景に立つ「蟻鱒鳶ル」=2026年3月18日午後0時18分、東京都港区、上田学撮影 手がけたのは、1級建築士の岡啓輔さん(60)。陸海空の生き物に、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの名を取って「蟻鱒鳶(アリマストンビ)ル」と名付けた。地上4階、地下1階建て、高さ12メートルほどの鉄筋コンクリートのビルだ。地下は美術品を展示するギャラリー、1階は貸店舗、2階以上を自宅にする予定だ。3月10日に建築基準法に基づく「完了検査」を通過し、区切りがついた。 建て始めたきっかけは結婚直後に妻から掛けられた何げない言葉だった。「家の設計できるんだよね?」「大工仕事もできるんだよね?」「じゃあ、私たちが住む家を作ってよ」。30歳で建築士免許を取得したばかりで、同年代の建築家たちの活躍に引け目を感じていた頃だった。セルフビルド(自力建設)で建てたビル「蟻鱒鳶ル」について語る岡啓輔さん=2026年3月18日午前10時32分、東京都港区、上田学撮影 都内を探し回って、2000年9月に約40平方メートルの土地を1550万円で買ったが、家をどう建てるかは探りあぐねていた。慕っていた建築家の石山修武氏が開いたワークショップに参加し、その場で設計から施工まで自身でこなす「セルフビルド」(自力建設)というアイデアがひらめいた。石山氏からも「それでいけ」と背中を押された。 05年11月に作り始めた。当初は3年くらいのつもりだったが、スコップとツルハシを使って地下を掘るだけで1年半かかった。鉄筋を組む、コンクリートを型枠に流し込む……。友人をはじめ、SNSで知り合った人たちも手伝ってくれて、その数は100人以上にのぼった。「即興」のデザイン 頭で考えるより先に体を 細かな設計図はない。作りな…この記事を書いた人上田学ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター専門・関心分野都市再開発、まちづくり、消費者問題、教育、福祉・介護関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月27日 (月)トランプ氏出席の会で銃声史上最悪の原発事故 40年に日本の四季 進む「二季化」4月26日 (日)資本金の壁 料理店に影響JR宝塚線脱線から21年子ども用いすの著作権認めず4月25日 (土)新型AIは「今そこにある危機」性暴力の教職員 懲戒免職に接続遮断 将来の導入否定せず4月24日 (金)国家情報会議の法案 衆院通過日経平均 一時初の6万円台岩手県大槌町で山林火災トップニューストップページへ北海道浦幌町で震度5強の地震 「後発地震注意情報の対象ではない」8:38トランプ氏参加の夕食会で拘束の男 家族に政権高官の襲撃を示唆か7:13マンガ大賞に児島青「本なら売るほど」 第30回手塚治虫文化賞5:00男子マラソンで世界新記録 ケニアのサウェが初の2時間切り21:5026日投開票の主な市長選の結果 前衆院議員の新顔が落選した選挙も5:02カレー店つぶす「資本金3千万円」在留資格の厳格化に見直し求める声7:00