殺人から発覚したもう1人の「住人」 死角突かれた母子生活支援施設

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朝日新聞記事深掘り2026年4月27日 12時30分有料記事岸めぐみ 吉村駿 小勝周 榎本瑞希福岡県内の母子生活支援施設の部屋(記事で取り上げている施設とは異なります) 家庭内暴力(DV)の被害に遭った女性の再起を支えるはずの施設で、女性と「加害者」の男性とが3年間も隠れて同居していた。 福岡県嘉麻(かま)市の4歳と3歳の姉妹が殺害され、母親(30)が今月22日に殺人容疑で逮捕された事件。一家が生活していた「母子生活支援施設」とはどういった施設なのか。そしてDV加害者とされた内縁の夫(33)は、どのようにして住みついたのか。入居者半数が「配偶者からの暴力」 母子生活支援施設は、DV被害や経済的な困難を抱えた母子などを受け入れる。1997年の児童福祉法改正で「母子寮」から改称された。 それぞれ独立した居室で生活し、こども家庭庁によると、昨年3月末時点で全国に約3千世帯が入所している。 2022年度の調査によると、入所理由は「配偶者からの暴力」が50.3%で最多。「住宅事情」が15.8%、経済的理由が10.6%だった。死亡していた女児たちが暮らしていた施設。規制線が張られていた=2026年3月10日、福岡県嘉麻市 一時保護のためのDVシェルターでは通信や外出に制限があることが多いのに対し、母子生活支援施設では通勤・通学を含む日常生活を取り戻すことをめざす。同庁の調査では、入所者の約6割が就業している。 県警によると、水沼南帆子容疑者も施設からパートに通い、死亡した長女の二彩(にいろ)さんと次女の三華(みはな)さんは保育園に通っていた。 関係者は水沼容疑者について「毎日きちんと送り迎えをしていた」と話す。 だが今年3月10日朝、二彩さんと三華さんが居室内で倒れているのを施設職員が発見。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。 水沼容疑者も自分の首を傷つけ、けがをしていたが命に別条はなく、県警は二彩さんの首を絞めて殺害した容疑で逮捕した。容疑を認め、三華さんの殺害もほのめかしているという。逮捕を受けて会見する福岡県警の吉川一久・捜査1課長(右)と江島剛樹・嘉麻署長=2026年4月22日午後3時37分、福岡県嘉麻市、岸めぐみ撮影当日も居室にいた 事件をきっかけに発覚したのが、もう1人の同居人の存在。2児の実父でもある、内縁の夫だ。 事件当日も内縁の夫は居室内にいた。のちの取り調べに「目を覚ましたら3人が倒れていて、びっくりした」と説明したという。 県警は、けがをしていた水沼容疑者を放置し、さらに財布から現金を盗んで立ち去ったなどとして、保護責任者遺棄と窃盗の疑いで逮捕したが、今月23日に釈放された。 水沼容疑者が施設に入所したのは22年9月。内縁の夫からのDVがきっかけだった。 けがに気づいた職場の同僚らを通じて警察に通報があり、子どもとともに保護された。内縁の夫は傷害容疑で県警に逮捕され、略式命令を受けた。水沼南帆子容疑者がかつて暮らしていたとみられるアパート=2026年4月、福岡市城南区、吉村駿撮影料金未納の携帯電話を… ところが内縁の夫は間もなくして、施設に来て隠れて同居を始めたとみられている。 その経緯の詳細が県警の捜査で徐々に明らかになってきた。 水沼容疑者は、料金未納で通…この記事を書いた人吉村駿西部報道センター専門・関心分野九州、福岡、スポーツ小勝周西部報道センター|県警担当専門・関心分野福祉、災害、社会運動、アジア(香港)関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月27日 (月)トランプ氏出席の会で銃声史上最悪の原発事故 40年に日本の四季 進む「二季化」4月26日 (日)資本金の壁 料理店に影響JR宝塚線脱線から21年子ども用いすの著作権認めず4月25日 (土)新型AIは「今そこにある危機」性暴力の教職員 懲戒免職に接続遮断 将来の導入否定せず4月24日 (金)国家情報会議の法案 衆院通過日経平均 一時初の6万円台岩手県大槌町で山林火災トップニューストップページへ「幻の橋」タウシュベツ川橋梁、壁の一部崩れる 北海道、地震影響か12:25焼損1618ヘクタールに 薬剤で延焼防止へ 岩手の山林火災12:28トランプ氏参加の夕食会で拘束の男 家族に政権高官の襲撃を示唆か10:55殺人から発覚したもう1人の「住人」 死角突かれた母子生活支援施設12:30タクシー運転手やとび職人の給料なぜ上がる? 年収分析の専門家は7:00月収100万円を夢見た「一人親方」の手に異変 拒まれた労災認定9:00