朝日新聞記事2026年4月27日 18時30分西村奈緒美県教委に報告書を提出した後、記者会見する第三者委員会の委員ら。左から4人目が部会長の岩渕浩弁護士=2026年4月27日、新潟市の県庁 新潟県立高校の柔道部に所属していた高校3年の男子生徒が2024年6月に自殺し、県教育委員会の第三者委員会は27日、部顧問の男性教諭による度重なる叱責(しっせき)が男子生徒を追い詰めた「指導死」と認定し、発表した。 第三者委の報告書によると、男性教諭は24年6月2日、男子生徒が県総合体育大会の試合で敗れた直後、試合中に助言に従わず、お礼を言わなかったとして厳しく指導した。翌3日も高校の格技場前の通路で、前日にあいさつをせずに帰ったとして大きな声で叱責。4日には放課後から部活動中にかけ、複数回にわたり厳しく叱責した。部活動終了後、男子生徒は着替えながら泣き、自分のロッカーを片付けて私物を持ち帰ったという。 男子生徒は、翌日の5日朝に行方が分からなくなり、夜に遺体で見つかった。遺書などは見つかっていない。 男子生徒はクラスや部活動でムードメーカーだった。いじめに遭っていたり、進路に悩んでいたりした様子などはなかったという。報告書は、男性教諭による「権威的かつ過度な指導」が自殺につながった「指導死」と結論づけた。第三者委は高校名を明らかにしていない。男性教諭、別の高校で指導続ける 県教委は処分検討 県教委によると、男性教諭は県内の別の高校で他の部活動の指導を続けている。第三者委の報告書を受け、県教委は今後、処分を検討する。 報告書によると、男性教諭は指導者として周囲から一目置かれており、部活動の成果を常に気にかけていた。加えて、この高校は「部活動実績のある者」や「男性」が上位に立つという「専横的な縦割り組織」だったため、副顧問や管理職が男性教諭に注意することがなかった。 男子生徒の死亡を受け、県教委は24年9月、常設の第三者委に調査を依頼。第三者委は計37回の会合を開き、遺族や男性教諭、柔道部員ら延べ約50人から聞き取りを行った。 県教委によると、この高校では過去にも生徒がいじめで自殺しているという。第三者委の部会長の岩渕浩弁護士は「教員の指導を是正できなかったという意味で学校の責任も非常に大きい」と指摘した。相談先はこちら【相談先】○NPO法人自殺対策支援センターライフリンク「生きづらびっと」LINE @yorisoi-chatチャット https://yorisoi-chat.jp/(月・金曜の午前6時~午後10時30分、他の曜日は午前8時~午後10時30分、いずれも午後10時まで受け付け)○NPO法人あなたのいばしょチャット https://talkme.jp/(24時間365日)○NPO法人チャイルドライン支援センター「チャイルドライン」※18歳までの子どもの相談電話 0120・99・7777(毎日午後4時~同9時)チャット https://childline.or.jp/chat/(月~土曜の午後4時~同9時)【気持ちを落ち着ける方法】○NPO法人自殺対策支援センターライフリンク「かくれてしまえばいいのです」https://kakurega.lifelink.or.jp/○一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター「こころのオンライン避難所」https://jscp.or.jp/lp/selfcare/関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月27日 (月)トランプ氏出席の会で銃声史上最悪の原発事故 40年に日本の四季 進む「二季化」4月26日 (日)資本金の壁 料理店に影響JR宝塚線脱線から21年子ども用いすの著作権認めず4月25日 (土)新型AIは「今そこにある危機」性暴力の教職員 懲戒免職に接続遮断 将来の導入否定せず4月24日 (金)国家情報会議の法案 衆院通過日経平均 一時初の6万円台岩手県大槌町で山林火災トップニューストップページへ北海道・三陸沖後発地震注意情報が終了 気象庁「今後も日頃の備え」17:03首相肝いり「安保3文書」改定議論開始 政府の有識者会議が初会合19:00Tシャツの「言葉」理由に、裁判所で足止め 着ていた女性「理不尽」16:00新潟の高3男子生徒自殺、「指導死」認定 柔道部顧問が度重なる叱責18:30あのイルカが20年ぶり復活 記者が「お前を消す方法」聞いたら…15:00ブックデザイナーの祖父江慎さん死去 「伝染るんです。」「こころ」15:56