贈賄罪で起訴の元社長に無罪 がん研究センター元医長との契約めぐり

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2026年4月16日 13時24分黒田早織東京地裁と東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区  自社の製品を使ってもらった見返りに、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の元医長に約170万円を渡したとして贈賄罪に問われた医療機器メーカー「ゼオンメディカル」(東京都千代田区)の元社長の男性被告(69)の判決が16日、東京地裁であり、中川正隆裁判長は無罪(求刑懲役1年)を言い渡した。 元社長の起訴内容は2021年5月、同病院の肝胆膵(かんたんすい)内科医長(当時)=収賄罪で起訴されたが無罪が確定=に対し、カテーテル治療で使う機器「ステント」の自社製品を他社製より多く使った謝礼などとして、計約170万円を送金したというもの。 同社が自社のステントの改善点を調査してもらう契約を元医長側と結び、報酬として約170万円を払ったことについて、検察側は「調査には実態がなく、送金は賄賂だった」と主張した。 判決はまず、会社側が調査結果を社内で広く共有していないと指摘し、元社長側には「自社製品を多く使った謝礼や、今後も同様の扱いを受けたいという賄賂の趣旨があった」と認めた。 しかし、元医長側は実際にステントを使って会社側に結果を報告しており、「送金は契約に基づく報酬だと認識していた」と判断。贈収賄の罪が成立するには、受け取る側と贈る側の両方が賄賂であることを認識していた必要があるため、元医長に賄賂の認識がない以上、元社長の贈賄罪も成立しないと判断した。 収賄罪が成立しなくても贈賄の「申し込み罪」が成立する場合があるが、判決は、会社側が元医長に賄賂の趣旨を示していなかったとして、成立しないと結論づけた。 判決に対し、東京地検の市川宏次席検事は「判決内容を十分検討して適切に対処したい」とコメントした。この記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月16日 (木)皇位継承の議論 1年ぶり再開インバウンド最多 4282万人ディズニーシー 挑むクルーズ4月15日 (水)京都の11歳男児、遺体で発見国歌「政治的行為でない」「物価の優等生」卵が高騰4月14日 (火)核ごみ処分場 文献調査を容認「米がホルムズ封鎖」 13日から長期金利 27年ぶり高水準4月13日 (月)米イラン協議「合意至らず」首相「憲法改正、時は来た」観光施設で「バスの下敷き」トップニューストップページへ大学生のひかる、捜し続けた過酷な日々 「本気度」疑った夫婦の願い2:48日経平均一時5万9500円台、最高値に イラン情勢混迷なのになぜ12:33中東の海峡封鎖、銭湯や地場産業にも試練  原油高で社会の転換も?13:00成田空港で小型機がオーバーラン、乗員3人にけがなし 滑走路は閉鎖13:58佳子さまが身につけた輪島塗のイヤリング 道具を失った職人への思い13:00「テクノロジーで全てが加速した」 大聖堂、火災から5年後の復活8:00