井上芳雄さんと三浦宏規さんが開く漱石と「坊っちゃん」の扉

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インタビュー 広瀬登毎日新聞 2026/4/20 16:00(最終更新 4/20 16:00) 有料記事 2623文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷俳優の井上芳雄さん(右)と三浦宏規さん=東京都渋谷区で2026年3月26日、内藤絵美撮影 夏目漱石の作品の中でも特に人気が高い「坊っちゃん」。発表から120年の時を経た今も、読者の心を沸き立たせる永遠のベストセラーだ。 無鉄砲で曲がったことの嫌いな江戸っ子の主人公が、赴任した四国の中学校で騒動を巻き起こす。痛快な青春小説は、映画や舞台でも名作を生んできた。 5月に東京・明治座で幕を開けるミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」は、そのリストに名を連ねる一作となりそうだ。 漱石役の井上芳雄さんと、坊っちゃん役の三浦宏規さんに「坊っちゃんワールド」の魅力をひもといてもらった。珍しい和の世界に挑戦 稽古(けいこ)真っ盛りの4月上旬。取材に応じてくれた井上さんは「和装には、やっぱりなじみが薄いですね」と笑う。 「エリザベート」のトート、あるいは「ナイツ・テイル―騎士物語―」のパラモン、もしくは「ダディ・ロング・レッグズ」のジャーヴィス。 当たり役を振り返れば、井上さんが舞台上で生きてきたのは主に洋の世界の人物だったとわかる。 「着付けの講習も受けました。日本の家屋で過ごすには、和服はきっと機能的なはずなんでしょうけれど、やっぱり裾さばきが慣れません。自分たちの国の文化なのに、何も知らないんだと、日々反省ばかりしています」 隣の三浦さんも「西洋の方ばかり詳しくて」。クラシックバレエ出身で、「レ・ミゼラブル」「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」「赤と黒」といった舞台で鮮烈な印象を残している気鋭。和服姿のミュージカルは初めてだ。 「まず、ネット通販で和風の稽古着を買いました。着てしまえば楽で、動きやすく、襟が開いているので歌いやすい。僕は首が太くて、シャツのボタンを上まで閉めるのが苦手なんです」。出世作となった「レミゼ」のマリウスを演じた際も、蝶(ちょう)ネクタイが苦しかったと明かす。 バンカラな坊っちゃんは下駄(げた)履き姿。「下駄で歩く音が、すごく気持ちいいんです。舞台で履いてその良さを知り、普段使いも始める役者さんがいらっしゃると聞きますが、よく分かります」と三浦さんは語る。漱石の世界と坊っちゃんの世界が交差 1992年に音楽座ミュージカルにより初演(相川レイ子総指揮、ワームホールプロジェクト演出)された今作は、漱石が生きる現実世界と坊っちゃんが躍動する物語世界が交差する。 ロンドン留学で挫折し、うつ状態から抜け出せない漱石は妻の鏡子や幼い娘に日々の不満をぶつけながら、一つの新作に取り組んでいる。それが「坊っちゃん」だ。 井上さんは「『坊っちゃん』の登場人物たちから、漱石は慰められていきます。このミュージカルの面白いところです」と明かす。 「漱石はただ機嫌が悪かったり、怒鳴り散らしたりする一方ではありません。家族のためなら自分のことを少し我慢したり、将来の心配をしたり、過去を引きずったり、とても人間的です」 江戸が終わり明治がスタートしたそのはざまに、漱石は生を受けた。「日本が外国に扉を開け、西洋とも交流し始めた時、人々はみな…この記事は有料記事です。残り1386文字(全文2623文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>