Windows 11への移行はセキュリティ面からも推奨されていますが、アップグレード後に思わぬパフォーマンス低下に悩まされるケースがあるようです。Neowinは、ごく小さな設定ミスがSSDの性能を大幅に落としてしまうという事例を報告しています。記事で取り上げられたユーザーは、Windows 10からWindows 11へインプレースアップグレードを実施した後、NVMe SSD(Samsung 970 Evo)の速度が大幅に低下していることに気づきました。CrystalDiskMarkで計測したところ、読み込み897MB/s、書き込み859MB/sと、本来のスペック(読み込み最大3400MB/s、書き込み最大2500MB/s)から大きくかけ離れた結果になっていたとのことです。ユーザーは技術的な知識を持っていたため異常に気づき、原因を調べた結果、ドライバーが適切に適用されていなかったことが判明しました。ドライバー更新で劇的に改善問題のSSDに最新ドライバー(Samsung NVMeドライバー)を適用したところ、読み込み速度は 4 倍以上書き込み速度は 3 倍近くと、大幅に性能が回復したと報告されています。ランダムアクセス性能には大きな変化がなかったものの、シーケンシャル性能の低下は体感速度にも影響するため、ドライバーの更新に大きな効果があったことになります。Windows 11とWindows 10の違いが影響する可能性Windows 11(特に24H2や25H2)とWindows 10(22H2)では内部構造が大きく異なり、OSアップグレード後はドライバーやSSDのファームウェア更新がより重要となります。Samsung Magicianを利用しているユーザーは、最新バージョンに更新することで既知の問題が解消される場合もあるとのことです。アップグレード後に確認しておきたいポイント今回の記事の内容を踏まえると、Windows 10から11へ移行した直後には、次の点を確認しておくと安心です。SSDやGPUなど主要デバイスのドライバーが最新かSSDのファームウェア更新が必要かCrystalDiskMarkなどでストレージ性能をチェックするWindows 標準ドライバーで問題が発生していない場合が多いものの、特にNVMe SSDはドライバーの影響を受けやすいため、アップグレード後の健康診断としてベンチマークを取っておくと、今回のようなトラブルを早期に発見できます。