毎日新聞 2026/4/20 12:15(最終更新 4/20 12:15) 1552文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ゆでたてのだだちゃ豆「白山」=渡部さん提供写真一覧 山形県鶴岡市の特産品「だだちゃ豆」は、なぜ枝豆の王様と呼ばれるほど甘いのか――。長年ベールに包まれていた謎を、山形大農学部らの研究チームが13年かけて、世界で初めて解明した。突き止めたのは、突然変異が起きた、ある遺伝子の存在だった。 甘さとコクの強さで知られるだだちゃ豆は、鶴岡市郊外の「白山(しらやま)」地区などで江戸時代から栽培が続く在来作物だ。外見は普通の枝豆と似ているが、さやの深いくびれと茶色の産毛が特徴とされる。Advertisement だだちゃとは方言で「お父さん」の意。枝豆好きの庄内藩主が城下の農家から届くたび「今日はどこのだだちゃの豆だ?」とたずねたのが由来だとの説がある。おいしさに感動し研究 研究のきっかけは、山形大に作物育種学を専門とする星野友紀教授(49)が13年前に赴任したことだった。だだちゃ豆を食べて、そのおいしさに感動した。 それまでの研究で、だだちゃ豆には一般的な枝豆と比べ、アミノ酸やショ糖などが豊富に含まれることが知られていた。しかし、なぜこうした成分が多く含まれているのかは分かっていなかった。 そこで、星野教授は、謎の解明に挑むことにした。だだちゃ豆畑で土寄せ作業をする渡部さん(左端)ら=渡部さん提供写真一覧 まず、だだちゃ豆の代表品種「白山」と、一般的な大豆の品種「エンレイ」を交配させた。そこから、新たに生まれた系統を自家受粉させる作業を8年にわたって繰り返した。 そうして生まれた約340系統を山形大の農場で3年間、大規模に栽培し、収穫した。さらに、その後、それぞれの豆の種子に含まれるアミノ酸含有量を測定するとともに、独自開発した方法でDNAを抽出し、解析を進めた。 浮かび上がってきたのが、アミノ酸の量を増大させる遺伝子の存在だった。 この遺伝子は突然変異で、日光に照らされると、乾燥に耐えるために、アミノ酸をためる働きをしているとみられた。この特徴がだだちゃ豆の甘さを豊かにしていることが判明した。 山形大と岩手大、東京農工大との共同研究で、成果は3月に国際学術誌にも掲載された。 星野教授は「研究により、白山がもっとおいしくなる可能性がある。代表的な品種以外も解明を進めていきたい」と語った。 研究チームの一員で、岩手大大学院連合農学研究科博士課程3年の塩谷直弘さん(26)は「さらにおいしくできるようにするにはどうすればいいのか研究を続け、確立されているブランドの価値がずっと残り続けるきっかけになればいい」と話した。 鶴岡市白山で、だだちゃ豆の栽培に取り組む渡部康貴さん(44)は研究成果により、おいしさのエビデンスを示すことができるようになると期待する。消費者や取引先へのPRがしやすくなるとし、「さらなる強みになる」と笑顔を弾けさせた。 渡部さんは江戸時代から「白山」などの種子を受け継いできた生産農家の14代目だ。発芽率や収穫できる量が少ない難しさがあるが、代々伝わる「手をかけろ」という家訓も守り手掛ける豆は「甘さとコクが強い」と全国にファンが多い。研究成果を発表する星野友紀教授(左)と塩谷直弘さん=山形県鶴岡市で2026年4月7日午前11時26分、長南里香撮影写真一覧 「市と県を挙げてさらにだだちゃ豆をPRし、観光や移住定住などにもつながってほしい」と願う。 商標登録の種子「殿様のだだちゃ」を研究チームに提供したJA鶴岡も、研究成果を踏まえて、本場の味を守り続けていく思いを新たにしている。 164人の農家による「だだちゃ豆専門部」が、今年は205ヘクタールで作付け予定で、盛夏の収穫に向け、種まき作業を始めている。市場での販売単価も枝豆の王様の名にふさわしく、昨年は1キロ約1100円で、群馬や新潟などの他県産を引き離しているという。 営農販売部の菅原純・園芸指導係長は、「トップブランドの地位にあぐらをかくことなく、気候変動などに対応する栽培管理を徹底し、鶴岡にしかない枝豆のおいしさを届けていきたい」と話している。【長南里香】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>