毎日新聞 2026/4/18 11:15(最終更新 4/18 11:15) 1158文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷世話をしているとエビに愛着も出てくると話す加藤慧さん=静岡県南伊豆町加納の東邦自動車南伊豆養殖場で2026年4月14日、若井耕司撮影写真一覧 静岡県南伊豆町で温泉資源を活用したオニテナガエビの陸上養殖事業が始動している。海外では高級食材とされるこのエビを、日本国内に広く流通させる試みだ。事業を手がけるのは「食」への新規参入となる自動車部品の専門商社・東邦自動車(大阪市)。2025年から試験養殖を開始、今夏には「トリコエビ」の名称で、伊豆地域の旅館への出荷を始め、規模を拡大していく。 事業の鍵は、温泉という自然インフラを活用することだ。東南アジアなどの淡水域に生息し、約30センチに成長するオニテナガエビの生育に適した水温は28~32度とされる。通常の養殖では水温の維持に多大な光熱費がかかるが、温泉を熱源として配管を施設内に巡らせることで冬場も室温を一定に保つことができるという。Advertisement しかし、温泉の選定には時間がかかった。稚エビの時期には水槽に入れる飼育用の水として使うため、成分に殻の生育に不可欠なカルシウムなどが必要となる一方、硫黄や銅などは不要だった。さらに夏場に猛暑日となりにくい地理的な条件も電気料金削減の観点から必須だった。全国200カ所近くの温泉を調べ、100度の高温泉が毎分102リットル自噴し、夏場は海風で比較的過ごしやすい南伊豆が選ばれた。繁殖用に小型水槽で飼育しているオニテナガエビ=静岡県南伊豆町加納の東邦自動車南伊豆養殖場で2026年4月14日、若井耕司撮影写真一覧 プロジェクトを主導するのは、養殖事業部の加藤慧さん(35)。日本大で海洋プランクトンを研究した後、営業職としてキャリアを積んできた。転機となったのが新規事業の社内公募。自動車部品は電子化されるにつれ、部品数は少なくなり、同社は新たな収益の柱を求めていた。 加藤さんは「自動車市場も大きいが、食のマーケットはさらに大きい。養殖を起点に食の領域を切り開きたい」と経営陣に提案し、採用されたと振り返る。 オニテナガエビの養殖は国内ではまだ少ないという。加藤さんは「海外では高級食材として扱われる。国内の流通量は少ないが美味。(日本市場での)魅力を感じた」という。加藤さんが学んだ日大は、南伊豆町に隣接する下田市に臨海実験所を持ち、学生時代には漁業従事者とも交わってきた。当時は「せっかくの漁獲が市場で正当に評価されていない」と感じていたという。「水産資源の枯渇も指摘されている。水産業の構造を変えないといけない」と話す。陸上養殖場のすぐ脇にある源泉。自噴しており常に湯気があがっている=静岡県南伊豆町加納の東邦自動車南伊豆養殖場で2026年4月14日、若井耕司撮影写真一覧 現在は3トン規模の水槽6槽、1トン規模の水槽8槽などで産卵から生育、出荷まで施設内で完結する態勢を作り、約1200匹を養殖する。水槽は拡大予定で、加藤さんは「将来的には月間3000匹の出荷を目指す」と意気込む。 トリコエビの名称は、「青」の体色が加熱で「赤」に変化することと、湯気の「白」のトリコロールにちなんでおり、その味で人を「虜(とりこ)」にするという願いも重ねた。販売価格はイセエビに匹敵する1キロ2万円程度とし、国内で高級食材としての地位確立を目指す。【若井耕司】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>