来年の干支は「ひのえうま」 女性差別の迷信、60年前は出生激減

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堅島敢太郎2025年12月30日 9時00分能條桃子さんのコメント松陰神社に設置された来年の干支「午」の絵馬=2025年12月26日午後4時11分、東京都世田谷区若林4丁目、堅島敢太郎撮影 来年2026年は、干支(えと)の組み合わせで60年に1度だけ巡ってくる「丙午(ひのえうま)」だ。丙午をめぐっては、その年に生まれた女性を差別する科学的根拠のない迷信があり、前回の丙午だった1966年には、前年よりも出生数が25%以上減り、社会に大きな影響を与えた。 そもそも、丙午の迷信とはどんなものか。 1935年に学者の小林胖生(はんせい)氏が講演した内容をまとめた「丙午迷信の科学的考察」(財団法人啓明会発行)によると、丙午に生まれた女性は「男に勝る勝ち気で、七人の夫を喰(く)い(性交し)、家をも倒し、女としての義務を円満に為(な)し得ない」。ほかにも「精力旺盛な馬のように性欲が強い」など、およそ非科学的で女性蔑視の迷信が紹介されている。 こうした内容が後年、「丙午の女性は気性が荒く、夫の寿命を縮める」といった内容に転じていったとみられる。 丙午の迷信の起源は江戸時代までさかのぼり、1662(寛文2)年の句集に丙午の迷信についての記述が登場する。その後、江戸末期になると川柳や浄瑠璃でも扱われ始め、民衆に浸透したとされる。 丙午の迷信が「根拠がなく不合理だ」とする批判はあったものの、迷信は根強くはびこった。 60年前の昭和の丙午(1966年)に起きたのが、出生数の大幅減だ。この年の出生数は約136万人で、前年の約182万人の25%以上にあたる46万人も減少。翌年には約193万人にまで回復した。この記事を書いた人堅島敢太郎ネットワーク報道本部専門・関心分野地方の課題、災害、戦争体験の継承こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月30日 (火)ニュースの要点はお休みです12月29日 (月)ニュースの要点はお休みです12月28日 (日)ニュースの要点はお休みです12月27日 (土)ニュースの要点はお休みですトップニューストップページへレーダー照射だけではなく…中国軍機が太平洋側で見せた「初」の行動6:00ロシア「ウクライナがプーチン氏公邸攻撃」 ゼレンスキー氏「捏造」3:59都内の女性刺傷事件で容疑者を逮捕 エステ店の客が店長を刺したか8:52aespaのニンニンさん紅白辞退 インフルエンザ感染と所属事務所22:19元日に刻んだ赤い印、2年めくれないカレンダー 母を忘れないために9:00「絶対捕まえる」25年前、4人の遺体に誓った刑事 世田谷一家事件6:00