冬ごもり特選集毎日新聞 2025/12/30 17:00(最終更新 12/30 17:00) 有料記事 2457文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷 交流サイト(SNS)上で特定の人だけに分かる言い回しで扇動する「犬笛」。犬にしか聞き取れない音を出す調教用の笛になぞらえてそう呼ばれていますが、人に計り知れぬ傷を負わせることにもつながり、問題化しています。 斎藤元彦・兵庫県知事に批判的な人への抗議を促すような投稿を繰り返していた男性はその後、自らの発信を悔い、謝罪の思いも明らかにしました。なぜ犬笛を吹くようになり、エスカレートしてしまったのか。その振る舞いは、SNSの影響を強く受ける社会全体への警鐘でもあります。毎日新聞デジタル6月12日掲載の記事を再掲します(年齢・肩書きは当時のまま) 31歳の男性はその投稿を目にした瞬間、我に返った。「まずい」。交流サイト(SNS)での振る舞いを巡り、くぎを刺されていた。男性が繰り返していたのは「犬笛」。斎藤元彦・兵庫県知事の支持者に向けた発信は、あらゆる方面に波紋を呼ぶことになる。「犬笛」。最近では、標的とする人や団体が関係する会社、組織などへの抗議を呼びかけることにも使われています。SNSで誰でも全世界に発信できる今、気付かぬうちに「犬笛」吹く危険をはらんでいるかもしれません。(全4回の1回)第2回・止まらぬ高揚感と正義感第3回・問われる法的責任は第4回・「惑わされぬリテラシーを」 2025年3月初旬。ともさん(仮名)はX(ツイッター)で投稿した。「桂米朝一門の落語家『月亭太遊』も連日Xにて誹謗(ひぼう)中傷に勤(いそ)しんでおられます」 標的にしたのは、上方落語協会に所属していた落語家の月亭太遊さん。Xで斎藤氏への批判を発信していた。 ともさんの投稿は続く。「お問い合わせはこちら」として、吉本興業と上方落語協会の電話番号も載せた。「所属事務所『吉本興業』(エージェント契約)への通報をよろしくお願いいたします」とも呼びかけた。 こうした投稿は「犬笛」と呼ばれている。本来は犬にしか聞こえない周波数の音を出せる調教用の笛を指す。 SNS上では共通の考えを持つ人にしか分からない表現を使って発信し、「同志」を扇動することを言う。最近では標的とする人や団体が関係する会社、組織などへの抗議を呼びかけることにも使われる。「改革」期待、斎藤氏支持 斎藤氏を支持したともさん。その底流には大阪維新の会への期待があった。 20代半ばに兵庫県佐用町から大阪市内に移住し、イベント業界で働いた。維新代表で大阪市長だっ…この記事は有料記事です。残り1448文字(全文2457文字)【前の記事】「日の丸にバツ印」掲げた大学生 あいまいな国旗損壊罪に「怖い」関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>