「ウィキッド 永遠の約束」Ⓒ Universal Studios. All Rights Reserved. 2025年の映画界における、最後にして最大のニュースはやはり、Netflixによるワーナー・ブラザースの買収だろう。具体的な変革は順次行われていくだろうが、一時代の終わりを感じさせる。 そんな状況ではあれど、26年の洋画ラインアップは空前絶後といってもいいほどの豪華なタイトルがひしめいている。日本公開がアナウンス済みの大作・話題作をピックアップして紹介したい。Advertisement「28年後... 白骨の神殿」(1月16日公開) ダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド脚本による人気シリーズ「28日後...」の新章「28年後...」の続編。「28年後... 白骨の神殿」 人類を凶暴化させるウイルスがまん延して28年たった終末世界を描いた前作に続き、第2章も劇場公開前の試写会で絶賛が相次ぎ、早々に第3章の製作が決定。 「マーベルズ」のニア・ダコスタが監督を務め、前作以上に容赦ない描写を織り交ぜつつ驚きの新事実が明かされる。 なお、ガーランドが共同監督を務めた「ウォーフェア 戦地最前線」も同日公開。こちらはイラク戦争に参加した兵士の体験談を映画化した驚異の再現映画となっている。「センチメンタル・バリュー」Ⓒ2025 MER FILM EYE EYE PICTURES LUMEN MK PRODUCTIONS ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS ZENTROPA SWEDEN AB KOMPLIZEN FILM BRITISH BROADCASTING CORPORATION ARTE FRANCE CINÉMA FILM「センチメンタル・バリュー」(2月20日公開) 25年の第78回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、いま各国の映画賞をにぎわせている家族劇。 仕事を優先して家族をないがしろにした映画監督の父が、久々の新作を撮ることに。主演に名指ししたのは、女優に成長した娘だった。 親子の確執と表現者としての共鳴を織り交ぜつつ、家が持つ歴史にまで踏み込んだ濃密な一作。 「わたしは最悪。」の監督×主演コンビに加え、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニングらが出演。 2~3月はいわゆる賞レース系作品が並んでおり、ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン主演「ブゴニア」(2月13日公開)や、日本を舞台にしたブレンダン・フレイザー主演作「レンタル・ファミリー」(2月27日公開)、パク・チャヌク監督×イ・ビョンホン主演の失業サスペンス「しあわせな選択」(3月6日公開)やティモシー・シャラメが卓球選手に扮(ふん)した「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」(3月13日公開)、「ハムネット」(4月公開)などにも注目したい。「ウィキッド 永遠の約束」(3月6日公開) 「オズの魔法使い」の世界を舞台にしたミュージカルを実写映画化し、世界的大ヒットを記録した2部作の後編。 オズの国に隠された真実を知り、別々の道を行くことになった親友同士の魔女エルファバとグリンダ。両者の切ない対峙(たいじ)がエモーショナルに描かれる。 前作は第97回アカデミー賞で10部門にノミネートされ、日本では興行収入35億円超を記録。今作の躍進にも期待が高まる。「プロジェクト・ヘイル・メアリー」「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(3月20日公開) 日本でもヒットした「オデッセイ」の原作者によるベストセラーSF小説を「スパイダーマン スパイダーバース」の脚本コンビが映画化。 ライアン・ゴズリングが主演とプロデュースを兼任し、人類を滅亡の未来から救うため危険な宇宙ミッションに挑む中学教師に扮(ふん)する。 原作が「ネタバレ厳禁」として話題を集めており、日米同時公開&IMAX上映が決定していることも後押しになりそうだ。「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」(4月24日公開) 23年に公開され、全世界興行収入13億ドル(約2000億円)超のヒットとなった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の続編。 ユニバーサル・ピクチャーズと任天堂の共同出資のため厳密に「洋画」とはいえないかもしれないが、日本国内興収140億円超(国内公開の洋画アニメ歴代2位)の記録を塗り替えられるかどうか、注目が集まる。「プラダを着た悪魔2」(5月1日公開) 06年の「プラダを着た悪魔」の20年ぶりとなる新作。メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチといった前作のキャストが勢ぞろいした点でも話題を集めている。 物語の詳細は不明だが、映画史に残る人気作の続編だけに成功は確実視されているといっていいだろう。「Michael マイケル」(6月公開) キング・オブ・ポップの称号を持つマイケル・ジャクソンの伝記映画。「トレーニング デイ」「イコライザー」シリーズのアントワン・フークア監督と「ボヘミアン・ラプソディ」の製作陣が組み、マイケルの実の甥(おい)であるジャファー・ジャクソンが主演に抜てきされた。「スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ」(夏公開) 日本でも強い人気を誇るトム・ホランド版「スパイダーマン」シリーズ第4作。原稿執筆段階では公式のリリースはないものの、SNSの公式アカウントが意味深な投稿を行っており、近々物語の詳細が明かされそうだ。 ヒーロー映画というくくりでは、「スーパーガール」も夏公開を控えている。「ディスクロージャー・デイ」(夏公開) スティーブン・スピルバーグ監督によるUFO映画、という説明だけでも湧きたつ映画ファンは多いに違いない。 政府が隠してきた地球外生命体に関する真実を公表するかどうかを描く作品になる見込みで、「ジュラシック・パーク」「宇宙戦争」のデビッド・コープが脚本、エミリー・ブラントが主演を務める。「トイ・ストーリー5」(夏公開) おもちゃたちの冒険を描くヒットシリーズの最新作。今回はタブレット端末が登場し、おもちゃたちの存在意義が脅かされる物語が展開する予定だ。 ディズニー作品としては公開タイミングの近い実写版「モアナと伝説の海」も気になるところ。「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」(12月18日公開) もはや説明不要の世界的ヒットコンテンツ「アベンジャーズ」シリーズの待望の新作。 「アベンジャーズ」の名を冠した作品としては19年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」ぶりとなり、キャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)の復帰やアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.が敵となるドクター・ドゥームを演じるなど、強力なトピックが目白押しだ。「オデュッセイア」(26年内公開) クリストファー・ノーラン監督が古代ギリシャの詩人ホメロスによる叙事詩に挑む巨編。マット・デイモン、アン・ハサウェイ、トム・ホランドら豪華スターが集結した。 全米では7月17日に公開されるため、続報を待ちたい。「DIGGER/ディガー」(26年内公開) トム・クルーズ主演、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「レヴェナント:蘇えりし者」)による大惨事コメディー。 詳細は不明だが、先ごろ公開された特報映像ではスコップを持って舞うトム・クルーズの姿が収められており、異色の映画の雰囲気が漂う。 現状明らかになっている範囲では以上だが、この先さらなる大作・話題作が登場する可能性は高い。あるいは意外なヒットを記録する伏兵も……。 なんにせよ、これ以上に豪華になることは間違いない。洋画の1年になりそうな2026年の幕開けを楽しみに待ちたい。(SYO)