映画の推し事毎日新聞 2025/12/31 10:00(最終更新 12/31 10:00) 1146文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「国宝」Ⓒ吉田修一/朝日新聞出版 Ⓒ2025映画「国宝」製作委員会 6月に公開された「国宝」は年末になっても週末興行成績上位に食い込み、最終興収200億円も視野に入る。題材の難しさ、長尺に製作規模の大きさとリスクを抱えた企画は、脚本、演技、映像、演出とあらゆる面で高い完成度を示し、2025年を代表する一本となった。 興行を見れば、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」385億円▽「名探偵コナン 隻眼の残像」150億円▽「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」96億円――とアニメが変わらぬ強さを見せたばかりでなく「8番出口」「秒速5センチメートル」「ファーストキス 1ST KISS」など、「国宝」以外にも実写のヒットが相次いだ。Advertisement シリーズものや漫画、アニメ原作ではない作品も目立ち、企画の広がりが感じられる。年間総興収は過去最高だったコロナ禍前の19年の2611億8000万円を上回りそうだという。 洋画はハリウッドメジャーが配信重視を進めることもあって大ヒット作が目立たず、興行的には“邦高洋低”傾向は変わらない。 日本で100年にわたってハリウッドのワーナー作品を配給してきたワーナー・ブラザース映画は、25年いっぱいで配給業務を停止すると発表した。劇場における洋画メジャーの存在感は、薄れる一方だ。 とはいえ、「教皇選挙」「ANORA アノーラ」など多様な作品が話題になった。作品的にも実り多い1年だった。「ルノワール」Ⓒ2025「RENOIR」製作委員会 International Partnersカンヌ、ロカルノ 映画祭で高評価 しかし25年の真の成果は、ヒットチャート以外のところにあったのではないか。 国際映画祭の状況を見れば、24年の東京で東京グランプリを受賞した「敵」(吉田大八監督)、25年ロカルノ金豹(きんひょう)賞の「旅と日々」(三宅唱監督)、カンヌのコンペ出品の「ルノワール」(早川千絵監督)と、次々と評価を得た。さらに「見はらし世代」の団塚唯我、「白の花実」の坂本悠花里ら若手監督も台頭、新鮮な感覚で若い世代の心情を描いた。若手もベテランも 原作なしのオリジナル作品に秀作がずらりと並んだ。小学生の心情をリアルに見つめた「ふつうの子ども」(呉美保監督)、貧困問題に焦点を当てた「スノードロップ」(吉田浩太監督)、校則を巡るコメディー「金髪」(坂下雄一郎監督)、教育現場をシニカルに見つめた「中山教頭の人生テスト」(佐向大監督)、性と政治が奇妙に混交した異色コメディー「アジアのユニークな国」(山内ケンジ監督)。「ゆきてかへらぬ」の根岸吉太郎、「月と星は天の穴」の荒井晴彦らベテランも健在ぶりを示す。 製作環境改善や公的支援充実の動きも進む。海外への市場拡大や、“コンテンツ”視点からは見落とされがちな中小の作り手たちの熱意をどうすくい上げるかが、26年以降のさらなる発展のカギとなりそうだ。【勝田友巳】【時系列で見る】【前の記事】悲劇から45年 明かされた“ジョン・レノン死す”スクープの攻防関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>