「今年負けなら終わり」高校ラグビー名門の京都成章、若手監督の奮起

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毎日新聞 2025/12/30 09:46(最終更新 12/30 09:46) 1175文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷就任3年目の京都成章・関崎大輔監督。選手たちと年齢が近く、「大輔さん」と呼ばれ慕われる=京都市西京区で2025年12月15日午後3時31分、資野亮太撮影 東大阪市花園ラグビー場で開催されている全国高校ラグビーで、京都府代表として京都成章が2年ぶりに出場する。昨年の敗戦から宿敵にリベンジし、再起を果たすまでの軌跡を紹介する。 「今年負けたら終わりやったんで……」 11月9日、府予選の決勝で京都工学院を破り、2年ぶりの花園出場を決めた京都成章の関崎大輔監督(36)は試合後、絞り出すように言った。喜びよりむしろ、安堵(あんど)の気持ちが大きかった。Advertisement それもそのはず。高校日本代表候補7人を擁し、今春選抜大会では準優勝を果たした。「これだけの人材で、負けさせたらさすがに首切られなあかんなと」。2年連続で宿敵に負けるわけにはいかなかった。 京都成章の礎を作った湯浅泰正前監督からチームを引き継ぎ、今年で3年目になる。大学卒業後から長年、コーチとして恩師を支え、その哲学やノウハウを理解しているつもりだったが、「監督」の重責は予想以上だった。「現場に出て、湯浅先生のマネジメント力、視野の広さとかいろんな人への気配りのすごさがわかってきて……。先生に毎日怒られてます」と苦笑する。 就任1年目は府予選で優勝したが、昨年は11年ぶりに花園出場を逃した。「あの時どうしていたら良かったんやろとか、1年間が走馬灯のようによみがえってきた」。そしてこうも思った。「成章の歴史もありますし、このまま監督やってたらあかんのかなって」2年ぶりの花園出場を決め、試合後に選手たちから胴上げされる京都成章・関崎大輔監督=京都市左京区で2025年11月9日午後3時45分、資野亮太撮影 それでも、自分なりの指導者像を追い求めてきた。「自分は生徒と年齢が近い。意見の言いやすさ、風通しの良さは僕にしかできひんところかな」。選手からは「大輔さん」と呼ばれている。一方的な指導ではなく、選手からもどんどん意見が出るような、「ボトムアップ式」のチーム作りを意識してきた。 さらに、この1年は選手たちの主体的な「気づき」を促すことを徹底してきた。練習中も「気づけ」の叱咤(しった)を何度も飛ばす。「こういうプレーが出たら『黄色信号』とか。黄色から青信号、自分たちの勝ちパターンに持って行けるように、試合中の修正力の部分を伝えてきた」 想定外のことが起きるのがスポーツの常だ。試合中、監督が選手に伝えられることは限られている。だから、選手たちが柔軟な対応力を持つことが大事――。1年前の敗戦を機に改めて感じたことだ。 今年の3年生は初めて自身が丸々指導した学年だ。それだけに思い入れも強く、それは3年生たちにとってもそう。中川慎竜副将(3年)は「大輔さんは距離が近くてしゃべりやすい。親戚のおじさんみたいな感じ。まあ監督なんですけど」と笑う。そして、「日本一になって、花園で大輔さんを胴上げしたい」 3年生と過ごす最後の「冬」がまもなく始まる。「この子たちと一日でも長く一緒にラグビーがしたい。いなくなるのが考えられへん」。穏やかなまなざしで、「大輔さん」はつぶやいた。【資野亮太】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>