毎日新聞 2025/12/30 11:00(最終更新 12/30 11:00) 有料記事 3905文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷タレントの上沼恵美子さん=大阪市北区で2025年12月18日、村田貴司撮影 相次ぐ不祥事に揺れた2025年のテレビ業界。あの人があのときに東京に行っていたら、全く違う風景が広がっていたんじゃないか――。「たられば」を何度も考えた。 あの人とは、タレントの上沼恵美子さんだ。 お茶の間で長く愛され、この年末年始も特番出演が続く。MCを張れば数字を取る「視聴率女王」。ただし、頭に「関西の」が付く。 結婚や出産で活躍が制限される。あまたの女性と同じ境遇に置かれ「全国の視聴率女王」になる機会を見送ってきた。 古希を迎え、今秋、1冊の本を出した。 「上沼恵美子の人生笑談 白黒つけましょ」(文芸春秋) 自らボケ、自らツッコみながら、ズバズバ答えていく――という要素は、もちろん満載。上沼さんの苦労や失敗が盛り込まれたエッセーにもなっている。 座右の銘は「禍福はあざなえる縄のごとし」。 無数の引き出しを惜しげもなく開けてくれた上沼さんに話を聞いた。 <記事の主な内容> ・11本のオファーを断った過去 ・「うんうんうなって」自ら書く理由 ・「死に土産」にコンサート「笑い」にこだわって 本書は週刊文春で人気を博した人生相談の連載の書籍化だ。23年末に始まり、毎号見開き2ページに掲載された。 まず近況を絡めた「まくら」で、しっかり一笑いさせた後、変幻自在の回答が続く。 一貫しているのは「笑い」だ。 「『皆さんで話し合ってね』なんて答えるんだったら、私に言うてくる必要がない。上沼さんに相談したらおもろいわ、って言うてくれるんでね。面白おかしく読んだ後に『よう考えたら答えになってるわ』というのが理想です」 寄せられる悩みは多岐にわたる。 子どもの進路や恋愛、義理の両親との関係など家族にまつわるものから、寝付けない時の対処法、音痴はカラオケでどう振る舞うべきか、まで。 「中2の息子が芸人になりたがっている」という相談に「絶対に売れない」と断言したり、母親のために地元に戻ったが田舎暮らしがつらいとこぼす女性には、覚悟が足りないと一喝したり。 手土産の悩み相談に乗っているうちに、ある洋菓子への怒りがヒートアップしたかと思えば、「いい人」と「悪い人」の見極め方を答えていたはずが、いつの間にか自身の新曲の宣伝をしている回もある。 こうした舌鋒(ぜっぽう)の鋭さや脱線・暴走は上沼さんの真骨頂。 かと思えば、真っすぐなエールに胸が熱くなる回もある。 障害のある息子を持つ母親には、子育てしていた頃の悩みを振り返りつつ伴走し、「ママ友」の人間関係に悩む母親にも自身の苦い経験を振り返って、背中を押す。 「人の悩みが根底にあるからちゃかされへん。真面目に誠実に挑みました」「東京行ってたら…」 過去にも一度、同…この記事は有料記事です。残り2792文字(全文3905文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>