時にコミカル、料理もミソ ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」

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毎日新聞 2025/11/2 08:00(最終更新 11/2 08:00) 有料記事 2106文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「文学作品を読んで、その時代や社会を感じるのも楽しみです」と語る木寺律子さん=京都市の京都産業大で2025年7月29日午後3時47分、三角真理撮影 ロシアの作家、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に挑戦する。超大作で登場人物が多く、しかも宗教、思想、事件など描かれるテーマが多岐にわたり、おじけづきそう。でも、ドストエフスキー研究者の京都産業大准教授の木寺律子さん(48)は「意外にコミカルな面もある」と明るくいざなう。【三角真理】 まずはあらすじ。19世紀後半のロシアが舞台。欲深く女好きの地主フョードルには3人の息子がいる。長男ドミートリー、次男イワン、三男アリョーシャ。もう一人、料理人として仕えるスメルジャコフもひょっとするとフョードルの息子。フョードルとドミートリーはお金や女性問題のことで人前でも大げんかをするので「いずれ大きな問題が起きるだろう」と誰もが見ている。そんな折、フョードルは殺される。容疑者は捕まり、裁判が始まる――。 作品の魅力について木寺さんは「推理小説なのでエンターテインメント(娯楽)の部分がふんだんにあって、ぐいぐい引き込まれる」と語る。 読みどころの一つとして「裁判の場面」を挙げる。事件解明に迫るやりとりがあるだけでなく、「当時のロシア社会、特に司法制度改革の様子が映し出されている」からだ。その時代背景を木寺さんが次のように解説する。 ロシアでは農奴解放(1861年)に連動して、64年に裁判制度が改革される。それにより民間人も加わる陪審制が導入され、公開裁判となる。 物語はその状況をわかりやすく、時にコミカルに見せる。例えば、この父親殺し…この記事は有料記事です。残り1484文字(全文2106文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>