「広島飛ばし」、転出超過が全国最多… 魅力アップに必用なものは

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毎日新聞 2025/11/2 07:15(最終更新 11/2 07:15) 1315文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷コンサートの開催数が制限されている県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)=広島市中区基町で2025年10月29日午前10時12分、川原聖史撮影 東京や大阪でコンサートを開いた人気アーティストが次の開催地を福岡などにして中国地方の中心都市・広島を素通りする「広島飛ばし」という言葉がここ数年、話題になっている。SNS(ネット交流サイト)上では「推しのアーティストが広島に来ない」といったファンの嘆きが漏れる。 広島県は転出超過が4年連続で全国最多という「不名誉」な記録を更新、特に10代から30代の若者の流出が全体の8割以上を占める。そんな中で広島文教大学の松原淳一非常勤講師(地域経済学)は「広島飛ばしの改善が、県外の人が住みたくなるような都市の魅力アップにつながる」と指摘する。どういうことなのか――。Advertisement 県の人口流出問題などを研究する松原講師は、2023年に「広島に魅力を感じるか」をテーマに、広島文教大の男女学生116人にアンケートをした。そこでは、広島に足らないものとして、テーマパークやライブ公演を挙げる学生が多く、楽しい都会生活ができないことに不満を持っていることも分かったという。「広島飛ばしの改善が都市の魅力アップにつながる」と語る広島文教大学の松原淳一非常勤講師=広島市安佐北区の広島文教大学で2025年10月9日午前11時20分、川原聖史撮影 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会によると、24年に国内外のアーティストが全国で行ったコンサートは約3万4000回で前年と同水準、スタジアムやアリーナ公演の増加に伴い動員数は6000万人に迫り過去最多となった。 都道府県別では、広島は691回と福岡(1704回)の半分以下にとどまり、人口では勝る宮城(1181回)の6割に満たなかった。全国的には東京の1万1277回が最多で▽神奈川2232回▽大阪5903回――と、関東や関西の大都市の公演回数が多かった。 インターネット上の無料配信などでCDの売り上げが減少する中、音楽業界はコンサートを収入源とする必要性に迫られ、コンサートの市場規模は約6100億円と過去最大になっている。 そうした中で「広島飛ばし」の一因とみられるのが、県内最大規模の県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)の事情だ。同アリーナは約1万人の観客が収容可能だが、県の方針でコンサートは年間開館日数の10%に制限しているのだ。担当者は「グリーンアリーナは本来、スポーツ利用を目的とした施設。平日は制限をかけていない」と説明する。 松原講師によると、コンサートが増えることで人が集まり、飲食店が潤う。都市型サービスが増えれば、就職先の確保につながる――などと、県内で人と金が動く循環が生まれるという。 松原講師は「コンサートが多く開催されるようになれば地元経済に恩恵をもたらす。多額の経済効果を逃しているのが現状だ」と強調する。広島の現状については「都市としての魅力が不足し、若者が働きたい職種が少ない」と指摘した。 県は24年4月に部局横断型の「若者減少・人手不足対策プロジェクトチーム」を設置し、約3000万円かけて若者の社会減少要因を調査した。 それによると、最近10年の傾向として、県からの転出者数は高止まりしているのに対し、県への転入者数は減少、その結果として転出超過が拡大していた。特に大阪圏(大阪、兵庫、京都、奈良)への転出超過が顕著だった。県内には情報通信やサービス業など第3次産業に属する職種の割合が低いことも明らかにされた。【川原聖史】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>