歴史的な家賃の急上昇 理由は小さくなった「転売のうまみ」?

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毎日新聞 2025/10/15 05:30(最終更新 10/15 05:30) 有料記事 3163文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷新築高層マンション(手前)の建設が進む湾岸エリア=東京都中央区で2025年4月21日午後1時52分、本社ヘリから 「家賃がこれほど急激に上昇したことは今までなかった」。長く不動産事情を見てきた住宅評論家の櫻井幸雄さんはそう話す。東京や大阪などの都市部を中心に家賃の値上げが広がっている。その背景には不動産価格の高騰があるが、「そもそも転売のうまみが小さくなっていることが大きい」とも。どういうことか。【聞き手・宇田川恵】こんな上昇は今までない――家賃の値上げにあえぐ声が増えています。 ◆新築の賃貸物件は、当初の設定家賃がこれまでよりかなり高くなっています。また、古い賃貸物件では、今まで長く据え置かれてきた家賃がここにきて、急に上がるケースが増加しています。 家賃というのは元々、分譲住宅の価格に比べ、かなり緩やかに推移します。今のような急激な上昇は、高度成長期など特殊な時期を除き、日本ではこれまでなかったことです。――主な要因は何ですか。 ◆地価や分譲マンションなどの価格が上がっていると盛んに言われる中、インフレのあおりで生活が苦しくなった大家が「今なら少し上げても構わないだろう」と考えていることが大きい。 また、古い賃貸物件を持つ大家のところに、不動産業者が「建物付きで土地を売りませんか」と持ちかけてくる例が目立っています。自分が持つ不動産を手放したくない大家は多く、「売るぐらいなら少し値上げさせてもらおう」と判断するケースも少なくありません。――不動産を買い回る業者が増えているとは、どんな事情があるのですか。 ◆特に都心では、新築住宅を出せばすぐ売れるし、ホテル業者は血眼になって用地を探しているような活況にあります。不動産業者としてはどんどん開発を進めたいが、土地の売り物はなかなか出ません。そこで古くなった建物を引き取ってでも土地を得ようとしているのです。家は「自分で住む」から「投資対象」に――景気がよくなっているということですか。 ◆単純にそうとは言えません。従来、マンションなどの不動産は、自分で住むマイホーム目的で買う人が大多数でした。しかし2000年代初頭から状況が変わり、投資目的で買われることが増えました。 理由はいくつかあります。戦後、マイホームがない人に家を買ってもらおうという動きが進みましたが、それは一段落つきました。また少子化などの影響で家を買う人は減っています。 つまり、マイホーム目的で家を購入する人が頭打ちになったのです。これでは不動産業や建設業の仕事がなくなってしまう。そこで…この記事は有料記事です。残り2153文字(全文3163文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>