有料記事染田屋竜太2025年10月13日 12時00分バブル期ごろに「リモート会議」があったらとの想定で、ブラウン管テレビの上にビデオカメラを置いて電話で会議をする様子の動画(フィルムエストTV提供) バブル前夜にリモート会議や、マッチングアプリがあれば、どんな風景が広がるのか――。「レトロな新しさ」を求め、令和の流行や生活スタイルを昭和風にアレンジした動画が人気だ。動画サイトから始め、地上波テレビにも進出した。当時を知らない30歳のクリエーターは、なぜレトロに引きつけられるのか。 ブラウン管テレビの上に置かれた肩に担げるほど大きなビデオカメラ。レンズに向けて、ネクタイ姿の男性が「これはネットワーク会議システム。テレワークでも、相手の顔を見て話すのが重要」と語り始める。 床にはダイヤル式の固定電話とキーボードが並び、男性は受話器を持ちながら、テレビ画面の先の相手と話す。YouTubeチャンネル「フィルムエストTV」の「もしバブル前夜にリモート会議があったら」という動画の一コマだ。コロナ禍でのテレワークを「昭和風」の映像にした架空のCM(フィルムエストTV提供) 作者は、テレビ制作会社員の西井紘輝さん(30)。大学生だった2014年にチャンネルを立ち上げ、手書きのタイトルや画質の粗さで1980~90年代の雰囲気を再現した架空企業のCM動画などを配信してきた。 コロナ禍の20年4月、「もしも80年代にテレワークがあったら」という想定で黒電話も登場する15秒のCM風映像をアップ。「昭和にテレワークがあったのか、と一瞬信じてしまった」「昭和をかもしだすクオリティーがすごい」などとコメントが相次いだ。外出自粛も重なり、数十万回再生されるなど人気が広まった。芸人の友近さんも興味を持ち、「友近サスペンス劇場」の制作につながり、第2弾も計画中です。記事の後半では、西井さんへのインタビュー動画とともに、レトロに関心を持つようになった歩みを振り返ります。バブル期にリモート会議があったらという設定で、ブラウン管テレビの上にビデオカメラを設置した架空の装置(フィルムエストTV提供) 阪神・淡路大震災の約1カ月…この記事を書いた人染田屋竜太東京社会部専門・関心分野事件・事故 国際ニュース(アジア)こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月13日 (月)大阪・関西万博 きょう閉幕立・国・維が党首会談調整へガザ和平 首脳会合開催へ10月12日 (日)自民、公明選挙区に擁立検討米、中国に「100%」追加関税ノーベル平和賞 情報漏れたか10月11日 (土)公明、自民との連立離脱を表明平和賞にベネズエラの活動家石破首相、戦後80年の所感10月10日 (金)ガザ停戦へ合意 人質解放へ香淳皇后実録を公開ノーベル賞にハンガリー作家トップニューストップページへ【速報中】万博の電力館、外壁に「ありがとう」 たくさんの寄せ書き12:21公明失った自民、多数派戦略見直し 「押し込まれれば解散しか…」18:50米国、ウクライナによるロシアのエネルギー施設攻撃を支援か 英紙8:00採用時にニセの免許提示容疑、中学補助教員逮捕へ 九州や関東で勤務8:55ネットに短刀出品、所持禁止なのに「合法」表記 背景に刀剣ブーム?10:00バブル期のリモート会議はブラウン管テレビと黒電話… 架空映像人気12:00