核被害シミュレーションが示す 核戦争への「エスカレート」の防ぎ方

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有料記事西晃奈2025年12月10日 7時00分核兵器が落とされた場合のシミュレーション画面を見せる長崎大の鈴木達治郎客員教授=2025年11月27日午後4時18分、長崎市浜町、西晃奈撮影 日本被団協がノーベル平和賞を昨年に受賞した一方、核を巡る世界情勢は厳しさを増しています。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA(レクナ))の鈴木達治郎客員教授は、核兵器が実際に使われた場合の被害をシミュレーション。核戦争が起きる前には、核戦争に向けた「滑り坂」が発生する、と指摘します。話を聞きました。 ――国際情勢が悪化しています。 国家間の緊張感が増して対立関係が厳しくなると、相手国との対話ができなくなります。日頃から外交などでコミュニケーションをしていれば、「越えてはいけないライン」や相手国の状況を把握できますが、対話ができないと情報量が少なくなります。 その結果、おのずと国家間同士の誤解やミスコミュニケーションが起きやすくなり、軍事紛争のリスクが高まります。 そして、核兵器を使うか使わないかの決定は、政策決定者の心理状態やパーソナリティーに大きく依存します。 大統領や首相の性格や心理状況によって核兵器の使用リスクが大きく変わるということで、怖さを感じます。 ――RECNAは2023年、米韓のシンクタンクと共同で、核兵器が使われた場合の被害のシミュレーションを報告書にまとめました。鈴木さんも参加されましたね。 核兵器の使用を止めたいのであれば、どういう場合に使われるのかを理解しておく必要がある。こうした問題意識でシミュレーションをしました。 具体的には、「テロリストによる核使用」「朝鮮半島有事」「台湾有事」などの五つのケースを考えました。 東京でテロが起きた時は、1…この記事を書いた人西晃奈ネットワーク報道本部|大阪府庁専門・関心分野子育て、教育、働き方、防災、平和こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月10日 (水)後発地震注意情報を初発表「危険運転」に数値基準案妊娠めぐる規定見直し要望12月9日 (火)感染症ODA、日本が半減へタイ、カンボジアに空爆本州で唯一クマいない千葉県12月8日 (月)中国軍機がレーダー照射公明「発祥の地」で撤退論消える「宮型」霊柩車12月7日 (日)FIFA トランプ氏に「平和賞」サッカーW杯 オランダと初戦高齢者の医療費 負担見直しへトップニューストップページへ津波警報の発表中にグーグル検索、AIが「すべて解除」と誤情報5:00レーダー照射時、自衛隊機と距離50km超 対話回線に中国応ぜず21:55「レーダー照射前の日中の艦船の交信」とする音声公開 中国メディア0:13マチャド氏の前日会見は異例の中止、授賞式も不透明 ノーベル平和賞5:00阪神タイガース90年 「殿様商売」を変えた旅行畑の球団社長6:00【更新中】青森・震度6強、負傷者51人に 初の後発地震注意情報も19:54