2025年12月11日 21時10分支援者らに見守られながら、名古屋地裁に向かうウィシュマさんの遺族や原告代理人の弁護士ら=2025年12月11日午後2時0分、名古屋市中区、石垣明真撮影 名古屋出入国在留管理局で2021年3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)を巡る国賠訴訟の第21回口頭弁論が11日、名古屋地裁であり、当時、名古屋入管でウィシュマさんを診察した非常勤医師に対する証人尋問があった。ウィシュマさんが診療時間外に訴えていた症状の一部や、点滴を求めていたことを入管職員から報告を受けていたかなどについて、原告代理人の弁護士に問われると「記憶にない」などと述べた。 原告側は、ウィシュマさんの体調が21年1月から悪化するなか、入管側が適切な医療措置を怠り死亡したなどと主張。裁判では、ウィシュマさんが入管職員に伝えていた自身の症状や要望に関する情報が、医師に正しく共有されていたかどうかも焦点となっている。 医師は同1月~2月に計4回対面で診察。医師の陳述書によると、ウィシュマさんの検査結果や看護師らによる症状の記録は診察前に確認していた。 この日の尋問で、ウィシュマさんが診療時間外に「座れない、立てない」などと訴えていたことや、外部の病院での受診や点滴を希望していたことを、入管職員から伝えられていたかについて原告側から問われると、医師は「記憶にない」と答えた。また同2月18日の診療に関し「ビタミンB1が欠乏していたとみられるが点滴の判断をしなかったのか」と問われると、「入管に点滴の態勢はなく権限はなかった」。「外部の医師に判断を依頼できなかったか」との問いには「私が判断しなくても(依頼を)することはある」と述べた。 原告側の弁護士は、閉廷後、入管職員らの証人尋問を求めていく考えを報道陣に明らかにした。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月11日 (木)泊原発3号機再稼働に同意表明世界初、16歳未満のSNS制限「免許いらなくても免停」急増12月10日 (水)後発地震注意情報を初発表「危険運転」に数値基準案妊娠めぐる規定見直し要望12月9日 (火)感染症ODA、日本が半減へタイ、カンボジアに空爆本州で唯一クマいない千葉県12月8日 (月)中国軍機がレーダー照射公明「発祥の地」で撤退論消える「宮型」霊柩車トップニューストップページへ1人3千円の食品高騰対策、何に使える? あいまいなまま衆院通過18:00ラピダスに最大2兆円融資へ 3メガ銀、政府保証を付けた上で21:18マチャド氏登場、熱狂のオスロ 米国の介入めぐり素直に喜べない国民20:00経済対策向けおこめ券、値下げの可能性 JA全農「利益とらない」17:27地震でビル鉄塔が損傷か、八戸市が避難指示 補修に3週間見込み18:28逆境を超えたカーリング女子、五輪へ 吉村は「諦めなくて良かった」18:15