寺沢知海2025年12月9日 21時00分スプリンクラーが破損し、浸水した床を拭く病院スタッフ=青森県むつ市、むつ総合病院提供 8日夜に発生した青森県東方沖を震源とする地震で、震度5強を観測した青森県北部のむつ市のむつ総合病院でスプリンクラーが破損した。一部の病床が水浸しとなり、患者約40人が近くのほかの病院や診療所に移る事態となった。 看護師の50代女性は「滝のように冷水が流れてきた」と、当時を振り返った。地震発生の直後にスプリンクラーから水が噴き出した。 破損したスプリンクラーは7階西側の廊下の天井に設置されていた。そばの病室には、80代と70代の入院患者2人がいた。2人は自力では歩けないため、看護師や医師がベッドごと病室から避難させたという。 患者も含めて、「ずぶぬれ」になり、エレベーターは浸水で使えず、車いすに乗せた患者を1階まで持ち上げて移動させた。 その後、7階は足首の高さまで水がたまり、6、5階も水に浸り始めた。5~7階に入院していた計133人のうち、自力で避難できない3分の2ほどの患者を医師を含む病院スタッフ約50人が、車いすやストレッチャーに乗せて運んだ。多くの患者は冷水を浴び、タオルだけでは足らずに、シーツも使って体を拭いた。 浸水の影響で、脳外科や小児科などの患者が入院する5~7階の病室が使えなくなった。転院や退院の予定を早め、病床を空けようとしたが、それでも患者約40人はほかの病院などに搬送しなければならなかった。 9日は薬が切れた患者らを除き、原則、全館休診としたが、10日以降は通常通りの外来診療を再開する予定。浸水した病室では、ベッドやマットレスが水浸しで、スプリンクラーの修理も必要で、復旧の見通しは立っていない。 病院で患者の転院の手配などにあたった職員は、「使えなくなった病室を早く復旧させるのが最優先事項。遠くに移った患者が早く戻れるようにしたい」と話した。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月9日 (火)感染症ODA、日本が半減へタイ、カンボジアに空爆本州で唯一クマいない千葉県12月8日 (月)中国軍機がレーダー照射公明「発祥の地」で撤退論消える「宮型」霊柩車12月7日 (日)FIFA トランプ氏に「平和賞」サッカーW杯 オランダと初戦高齢者の医療費 負担見直しへ12月6日 (土)闇バイト強盗の指示役か 逮捕衆院定数削減 自維が法案提出防衛費増額 27年から所得増税トップニューストップページへ【更新中】青森・震度6強、負傷者51人に 初の後発地震注意情報も19:54「後発地震注意情報」に地元は「自粛モード」危惧 自治体は警戒続く19:55ジャカルタで火災、22人死亡 日本のドローン関連企業の拠点も入居21:01世界最大のプロペラ輸送機が墜落 ロシア軍、搭乗の7人全員死亡か20:29旧統一教会の田中会長が辞任会見「心痛与え、謝罪の意を込めおわび」19:20中国の根拠なき主張に日本も反論、続く情報戦 国際社会にアピールも18:00