孤独の現場から:兄のDVで家に居場所なく弟は少年院へ 非行当事者きょうだいの苦悩

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孤独の現場から毎日新聞 2025/12/8 06:00(最終更新 12/8 06:00) 有料記事 3307文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷写真はイメージ=ゲッティ 非行や問題行動に走る子どもがいると、周囲の大人の目はその子に集中しがちだ。 ところが、その陰でそばにいる兄弟姉妹が我慢を強いられたり、悩みを抱えて孤立したりすることがある。 東京都内で暮らす大学生のトオルさん(21)=仮名=は、兄の家庭内暴力(DV)がきっかけで家の中での居場所を失った。 「自宅に帰れない理由を分かって」 そう思いながら、誰にも気持ちを打ち明けられずにいた。 <主な内容> ・体格のいい兄に殴られ、蹴られ ・幸せな生活が一変 ・傷害事件で2度少年院に ・「変わらないとまずい」 ・戻せない家族関係もある ・見つけた居場所 ・兄弟姉妹のつらい気持ち、見えづらく ・一定数が「兄弟姉妹にも問題生じた」 ・周囲の大人は兄弟姉妹も気にかけて 連載「孤独の現場から」 ※記事へのご意見、情報は情報提供フォーム「つながる毎日新聞」にお寄せください。体格のいい兄に殴られ、蹴られ トオルさんが小学6年のころだった。中学1年の兄が、学校の先生とのトラブルを機に不登校になった。 ストレスからか、兄は自宅の壁を殴りいくつも穴を開けた。野球のバットを持ち出し、テレビをたたき壊したこともある。 次第に、暴力は家族に向かった。 「音がうるさい」などささいな理由をつけては、トオルさんも罵倒され、殴られ、蹴られた。両親も体格のいい兄を止められなかった。 「関わりたくない。いなくなればいいのに……」 トオルさんは自宅に寄りつかなくなり、近くのコンビニで夜中まで過ごした。 集まってくる同級生や先輩との時間が心地よくなっていった。 両親は交友関係をとがめ、門限を設けた。 「自宅にいられないのは兄のせいなのに、全然理解してくれていない」 反発し、友人の家を転々とした。幸せな生活が一変 そうなる前は、ごく普通の家庭だった。 小学校低学年までは兄弟で学校に通い、一緒にピアノを習った。 長期休みには家族で祖父母宅を訪ね、お小遣いをもらって好きな物を買った。ディズニーランドにも家族でよく出掛けた。 そんな生活が兄のせいで一変した。 暴力で支配しようとする兄が怖かった。同時に、そんな兄を周りに知られたくなかった。 自分の気持ちを察してくれない両親にも怒りがわいた。 いつの間に…この記事は有料記事です。残り2373文字(全文3307文字)【前の記事】受験戦争、リストラ、倒産…それでも団塊ジュニア男性が抱く希望関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>