小沢邦男2025年11月5日 12時00分この夏に撮影された桃太郎のブロンズ像=米サンノゼ市、岡山市提供 岡山市が国際友好交流都市の米国サンノゼ市に寄贈した桃太郎のブロンズ像が、設置された市中心部の公園から盗まれた。地元警察が窃盗事件として捜査を進め、容疑者と思われる2人の画像を公開するなどして情報提供を呼びかけている。高い資源価値、狙われたか 岡山市によると、ブロンズ像は1993年にサンノゼ市に贈られ、市庁舎や日本人町の近くにある公園に設置されていた。高さ約1.5メートル、重さ約300キロの立像。イヌ、サル、キジを率いて遠くを見渡している姿は、JR岡山駅前の桃太郎像と同じ構図という。 サンノゼ市からは10月16日朝、メールで写真とともに連絡があった。電動のこぎりと思われる工具で足首付近を切断され、お供の3匹も姿がなく台座だけ残っていたという。 地元警察は30日、容疑者と思われる人物2人をとらえた写真をSNSに投稿。それによると盗まれたのは9月25日朝で、1人が像をショッピングカートに乗せて歩いている姿が目撃されたと説明している。 サンノゼ市は米西海岸にある人口約100万人の大都市で、岡山市とは1957年に国際友好交流都市を結んでいる。治安は比較的安定しているというが、2023年にはインドの友好都市から贈られた像が盗難にあい、近隣のリサイクル業者の廃品置き場から回収される事件が起きているという。 盗まれた像の額は記録が残っていないというが、岡山市が他の交流都市に贈った同様の像は約500万円という。 トランプ政権は8月、銅の輸入に50%の追加関税を課している。交流窓口の岡山市国際課は「犯人は資源価値が高いとみて盗んだのか」と推測するも「現地でも愛されている両市の友好の象徴が失われ、とても悲しい。一日も早く見つかって元に戻ってほしい」としている。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人小沢邦男岡山総局専門・関心分野被災地再生こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月5日 (水)外国人政策で閣僚会議初会合自衛隊 クマ対策後方支援へ犯罪被害者支援 手帳導入へ11月4日 (火)北朝鮮に首脳会談呼びかけ「国立大は今後減る」53%王貞治さんらに文化勲章11月3日 (月)ドジャース、2連覇未解決殺人事件 4割建物消滅暖房器具の事故、5年で596件11月2日 (日)DNA型提出を複数回拒否自動車メーカー 展示さまざま山手線 丸くなって100年トップニューストップページへ日経平均が一時5万円割れ、2400円超下落 AI銘柄の過熱感警戒11:51高市首相、裏金関与の佐藤副長官に「再起の機会を」 理解求める答弁11:41「運転手が発作」兵庫・加古川の多重事故、死亡した男性の同乗者説明9:44京都・嵐山周辺にもクマ 府内各地注意呼びかけ 「域外」初の出没も12:00結婚相談所、若者の間で人気上昇中 透けて見えるタイパ重視と照れ12:00イヌ・サル・キジも…桃太郎一行、米国で姿消す 日本寄贈の銅像盗難12:00