有料記事加藤美帆2025年11月5日 9時00分金井昇被告が妻と長男と住んでいたマンション=2025年2月28日午後1時3分、相模原市中央区、加藤美帆撮影 「老老介護」を背景とする殺人事件が、神奈川県内で相次いでいる。専門家は「介護する側」を支える重要性を訴えている。 先月17日、相模原市の自宅で妻を殺害した夫に横浜地裁が執行猶予付き有罪判決を言い渡した。夫は84歳。80歳の妻を介護していた。その約3週間前、川崎市では91歳の夫を殺害した容疑で86歳の妻が逮捕された。「介護に疲れた」と話しているという。7月には横須賀市で介護中の妻(81)を殺害した夫(85)に対する判決公判があった。 長年連れ添った配偶者に手をかけた背景に、何があるのか。相模原市と横須賀市の事件では、夫2人は法廷で「周りに頼れなかった」と述べた。入所費負担、自分の生活、不安募らせ心中決意 相模原市の事件の公判では、金井昇被告(84)が直前に書いた遺書が読み上げられた。「行く道来る道、お先真っ暗。生き地獄」「正直疲れた」 被告は1966年に結婚し乾物店を営んだが、自己破産した。それでも夫婦で懸命に働き子ども2人を育てた。2020年ごろ妻が認知症になり介護が始まる。食事や排泄(はいせつ)の介助が始まり、被告も不眠症に悩まされるなど負担が増していった。 昨年12月、被告は介護中に…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月5日 (水)外国人政策で閣僚会議初会合自衛隊 クマ対策後方支援へ犯罪被害者支援 手帳導入へ11月4日 (火)北朝鮮に首脳会談呼びかけ「国立大は今後減る」53%王貞治さんらに文化勲章11月3日 (月)ドジャース、2連覇未解決殺人事件 4割建物消滅暖房器具の事故、5年で596件11月2日 (日)DNA型提出を複数回拒否自動車メーカー 展示さまざま山手線 丸くなって100年トップニューストップページへ防衛、経済、外国人政策…高市首相の保守姿勢が鮮明に 初の国会論戦20:37「影の大統領」、対テロ戦争主導のタカ派 チェイニー元副大統領死去7:00内部告発疑い、福岡県が職員へ聞き取り 識者「保護法の趣旨反する」6:00「家族」に認められた喜び パートナーシップ「第1号」2人の10年5:00プーチン氏が栗原小巻さんに勲章 国際的な結束強調、ドイツ人らにも2:34魚形しょうゆ容器、豪州一部で禁止 プラ規制、対応迫られる日本企業6:30