青木康行2025年11月6日 7時00分 兵庫県の丹波地域で撮影された野鳥を収めた写真集が出版された。「いつも、いつまでも。丹波新聞『鳥部』フォトブック」。野鳥の知識がほとんどなかった丹波新聞記者の森田靖久さん(42)が、コロナ禍の2020年に読者に楽しい話題を届けたいと野鳥の撮影を始め、5年間で撮りためた70種のうち厳選した50種を一冊にまとめた。スジエビをゲットしたカワセミ=2024年6月11日午後4時26分、森田靖久さん撮影 森田さんは、町歩きや車の運転中に野鳥を見つけてはシャッターを切った。スズメ、メジロ、モズ、サギ――。ジョウビタキやイソヒヨドリ、カイツブリは図鑑などで名前を調べた。モフモフに膨らんだ冬のジョウビタキ=2025年2月8日午前10時52分、森田靖久さん撮影 フォトブックでは「丹波地方の秋~冬」「丹波で生きる」「個性派」などの項目に分けて野鳥を紹介。4月に満開を迎えた桜の木で蜜を味わうメジロやヒヨドリ、元気に戻ってきたツバメなど、季節感が伝わる構成になっている。桜で盗蜜を楽しむスズメ=2025年4月8日午前11時54分、森田靖久さん撮影 丹波新聞は野鳥の写真とその鳥にまつわる記事を掲載し、ネット配信もした。ニュースサイト「ヤフーニュース」の写真コーナーに週1回のペースで採用されるようになり、読者のコメント欄で「鳥部」との愛称がつくほどの人気となった。 森田さんは今年1月、冬の寒さに耐えるためにモフモフの羽が膨らんだ愛らしいスズメの写真を撮影し、ヤフーニュースに採用された。この写真が双葉社の編集者の目にとまり、フォトブックを10月下旬に出版することになった。出版されたフォトブック「いつも、いつまでも。」の表紙 表紙は寄り添う2羽のスズメ。森田さんは撮影を通して、「スズメをはじめ多くの野鳥が減っているのを実感した」という。「これからも野鳥がいてほしい」「見ていたい」との思いを「いつも、いつまでも。」のタイトルに込めた。 双葉社。A5判、オールカラー112ページ。税込み2200円。ネット通販や全国の大手書店で購入できる。 丹波新聞では鳥部の活動としてユーチューブで「丹波新聞鳥部ちゃんねる」を配信。野鳥の写真を使った来年のカレンダーも制作中だ。望遠レンズを構えて野鳥を追う森田靖久さん=2025年11月4日午後1時32分、兵庫県丹波篠山市、青木康行撮影【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月6日 (木)米NY市長選 マムダニ氏が当確国のコロナ補助金 過大交付日経平均株価 一時5万円割れ11月5日 (水)外国人政策で閣僚会議初会合自衛隊 クマ対策後方支援へ犯罪被害者支援 手帳導入へ11月4日 (火)北朝鮮に首脳会談呼びかけ「国立大は今後減る」53%王貞治さんらに文化勲章11月3日 (月)ドジャース、2連覇未解決殺人事件 4割建物消滅暖房器具の事故、5年で596件トップニューストップページへNHK子会社、剰余金1030億円 識者「受信料が原資、不適切」5:00「差別受けた子ら奮い立たせる」 イスラム教徒のNY市長誕生の意味7:00「キャンプ場新設」虚偽申請にコロナ補助金 1兆円超の国事業で何が18:26維新大阪支部も藤田氏秘書の会社に発注 政党交付金でビラ作成を依頼17:16郵便局網に年650億円支援、新政権で漂流か 続く政治介入リスク6:00仏政府、「SHEIN」のネット通販を一時停止 性玩具を問題視5:00