戦国武士を誤解してない? 「SHOGUN」考証者が語る切腹の意味

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毎日新聞 2025/11/9 17:00(最終更新 11/9 17:00) 有料記事 3156文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「SHOGUN 将軍」の時代考証の依頼が届いた時は「目を疑った」と振り返るフレデリック・クレインスさん=京都市で2025年10月10日午後4時33分、花澤茂人撮影 武士たちが「切腹」する背景に何があるのか。 そんな謎に焦点を当てる新書「戦国武家の死生観 なぜ切腹するのか」(幻冬舎新書)がこの夏に刊行された。著者で国際日本文化研究センター教授のフレデリック・クレインスさん(55)は、米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」の時代考証を担当したベルギー出身の歴史学者だ。 多忙な中でも筆を執ったのは、多くの日本人が抱く戦国時代への「誤解」を解きたいという思いからだったという。 <主な内容> ・ささいなことで切腹する戦国の武士 ・本能寺の変にも“江戸フィルター” ・ドラマの切腹「二つほど増やした」「武士らしくない」との批判 「ドラマが話題になると、ブログなどに『武士はこんなものじゃない』という批判が書かれるようになりました」 クレインスさんはそう振り返る。 主に「武士はもっと礼儀を重んじたはず」「暴力的過ぎる」「そんなにすぐに切腹しなかった」といった内容。ドラマでは武士が村人を斬ったり、ささいに思えることで切腹したりする。そんな表現が「武士らしくない」というのだ。 だが「しっくりきません」とクレインスさんは首をひねる。 「当時の史料を読むと、戦国時代の武士はまさに激情的で暴力的、そして驚くほど頻繁に切腹します」 「SHOGUN」は米作家、ジェームズ・クラベルの同名小説が原作。徳川家康に仕えた英国人航海士、ウィリアム・アダムス(三浦按針)の史実に基づき、家康に着想を得た吉井虎永を軸に関ケ原の合戦前夜の権力闘争と人間模様を描く。米テレビ界で優れた作品に贈られるエミー賞やゴールデン・グローブ賞を複数部門で受賞した。 1980年にも三船敏郎らが出演して日米などでヒットしたが、今回はより歴史に忠実な作品とすべく、虎永役で主演した俳優の真田広之さんがプロデューサーとしても参加。クレインスさんは脚本段階から助言を続けてきた。「江戸の武士像」の影響 綿密に再現されたはずの武士像に対して、なぜ批判が起こるのか。クレインスさんは「現代の日本人が抱く武士像が、江戸時代に作られたイメー…この記事は有料記事です。残り2297文字(全文3156文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>