地下トンネルに戦闘員200人 非難の応酬、届かぬ支援 ガザ停戦1カ月

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毎日新聞 2025/11/10 07:02(最終更新 11/10 07:02) 1258文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷テント暮らしを続ける住民=パレスチナ自治区ガザ地区北部で6日、ロイター パレスチナ自治区ガザ地区の停戦は10日、発効から1カ月を迎えた。 イスラエル軍による散発的な攻撃が続くが、大規模な戦闘再開には至っておらず、停戦はかろうじて維持されている。一方で、和平案に基づく国際部隊の展開やイスラム組織ハマスの武装解除は進んでおらず、深刻な人道危機も続いている。「停戦」知らぬ戦闘員がいる可能性も 「ガザのトンネルをすべて破壊し、消滅させるよう軍に指示した」。イスラエルのカッツ国防相は7日、X(ツイッター)への投稿で、ハマスの軍事インフラを徹底的に破壊する姿勢を示した。Advertisement 停戦発効を受け、イスラエル軍は「イエローライン」と呼ばれる撤退ラインまで下がったが、依然としてガザの50%以上の地域に展開している。ロイター通信などによると、軍の制圧地域には、ハマスの戦闘員約200人がトンネル内に取り残されているという。 10月には、戦闘員がトンネルから2回攻撃を仕掛け、イスラエル兵計3人が死亡した。軍は報復として大規模な空爆などを実施。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、停戦以来のガザの死者は240人超に上っている。 ハマスは一部の戦闘員と連絡がつかないと主張しており、停戦発効を知らない戦闘員がいる可能性もある。仲介国エジプトはイスラエルとハマスに対し、取り残された戦闘員を退避させる代わりに、トンネルの位置情報をイスラエルに提供する案を示しており、交渉が続いている。残された5人の遺体 「停戦合意違反」は他にもある。 和平案では、ハマスは停戦発効から48時間以内に遺体を含む人質全員を解放するとされていた。ハマスは生存者20人は期限内に全員解放したものの、残る28人の遺体は一部がれきに埋まっており、「捜索に時間がかかる」と主張。この1カ月で引き渡しを進めてきたが、いまもガザに5人の遺体が残されている。破壊された街を歩くパレスチナ人=パレスチナ自治区ガザ地区北部で6日、ロイター イスラエルはハマスが意図的に遺体の返還を遅らせていると主張。一方、ハマスはがれきの撤去に必要な重機の搬入が進んでいないと主張する。 また国連によると、停戦発効後も支援物資の搬入が100件以上、イスラエルに拒否された。イスラエル側はハマスによる「合意違反への制裁」と主張する。国際司法裁判所(ICJ)は10月22日、ガザ住民への人道支援は「法的義務」とする勧告的意見を出したが、イスラエルは従っていない。 世界保健機関(WHO)によると、6日時点で1万6500人以上がガザ域外での緊急の治療を必要としているという。ただ、エジプトとガザの境界にあるラファ検問所は閉鎖が続き、移送のめどは立っていない。「第2段階」見通せず 和平案では、ガザに今後、アラブ諸国などによる国際安定化部隊が展開し、治安維持や停戦監視にあたるとされる。米国は来年1月に最初の部隊の配備を目指すが、前提条件となる武装解除の進展にハマスは難色を示す。 ハマスの武装解除やイスラエル軍の完全撤退を含む停戦の「第2段階」に向けた交渉は進んでおらず、先行きは見通せない。【カイロ金子淳、エルサレム松岡大地】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>