有料記事天野剛志2025年11月10日 6時00分高さ約50メートルのホテルの建設地。隣接して住宅が並ぶ=2025年9月7日、兵庫県洲本市、天野剛志撮影 リゾート化が進む兵庫県の淡路島で、戸建て住宅の隣に高さ約50メートルのホテル(13階建て)の建設が進み、近隣住民が反対運動をしている。住民側は日照や景観に影響があると訴えるが、地元の市や県は70年前に定められた都市計画などを背景に「規制は困難」としている。 建設地は、洲本市海岸通2丁目の一角で、道を挟んで砂浜や松林が広がる。計画によると、ホテルは敷地約981平方メートル、高さ49.55メートル、59室。延べ床面積は約4970平方メートルで、敷地に対する割合(容積率)は488%。事業者は東京に本社がある不動産コンサルティング会社だ。 建設地の東側は砂浜だが、西隣は2階建ての住宅2軒で、北側にも空き地を挟んで2階建ての住宅2軒がある。南側に3階建ての寺院があるなど、一帯には低層の建物が並ぶ。洲本市のホテル建設予定地 近隣住民によると、計画を事業者から知らされたのは2年ほど前のことだ。 規模の大きさに驚いた住民側は、日照や景観への影響、工事による騒音や振動の懸念を訴え、昨夏、反対署名を集めた。「住民が納得できる内容や対策が示されるまで、建設を認めないで」とする要望書を200人超の署名とともに市に提出した。 だが、市の回答は「事業者に書類の不備や法令違反がない限り、中断・保留は困難」だった。 住民側は事業者とも複数回の会合をもったが、高さの見直しは受け入れられず、今年1月に工事は始まった。 事業者側は取材に対し、「各行政機関などと協議のうえ、適法に計画を企画・立案している。計画は地域の景観を害しない」としている。70年前に定められた都市計画 住宅に隣接して高さ約50メートルの建物が建てられることになった背景の一つに、都市計画法に基づく都市計画がある。 市によると、計画的なまちづ…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人天野剛志洲本支局長専門・関心分野農林水産業、地方自治、公共事業、水害・地震、地方のものづくり(製造業)こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討11月7日 (金)12歳が「人身取引」被害か警察がライフルでクマ駆除へ日産が本社ビル売却トップニューストップページへ未明の駐車場で逮捕された立花容疑者 警察は「逃亡のおそれ」主張15:06前副知事の横田美香氏が初当選 広島県知事選、中国地方初の女性知事20:00参政党29歳トップ当選 東京・葛飾区議選「日本人ファースト」主張5:11「再生の道」初議席 東京・葛飾区議選で1人当選、石丸前代表が応援5:16米国で「ゲリマンダー」応酬 トランプ氏発端に選挙区割り操作広がる5:00「一日葬」請求額220万円 28万円のはずが…遺族「許せない」15:00