横領を疑われて解雇、無実の男性自殺 会社側に8300万円賠償命令

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有料記事高橋淳2025年11月14日 12時00分判決後、記者会見する男性の妻(左)と長男=栃木県庁、高橋淳撮影 栃木県鹿沼市の会社員男性(当時51)が自殺したのは、当時の社長に身に覚えのない犯罪の嫌疑をかけられ不当に解雇されたことが原因だったとして、遺族が会社側に損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、宇都宮地裁であった。本多哲哉裁判長は、会社側に対してほぼ遺族側の請求に近い約8300万円の支払いを命じた。 訴状などによると、同市の葬儀会社「株式会社おおの」に勤務していた男性は2019年4月、社内で起きた横領事件で身に覚えがないのに社長に関与を疑われて警察に出頭させられ、懲戒解雇された。男性は、社長から関与をうかがわせるかのような文書にだまされてサインさせられるなどし、会社はそれを「証拠」として警察に提出していたという。別の社員の有罪が確定 男性は、逮捕されるのではという不安や理由のない解雇によるショックで気が沈むなどのうつ病の症状になった。家族にも「社長にここまでされるとは思わなかった」「うわさが広まれば孫がいじめられる」などと口にし、同年8月、自宅にとめた車の中で自殺した。 後に詐欺罪で別の社員の有罪…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能に11月13日 (木)捜査情報漏らしたか 警官逮捕斎藤元彦・兵庫知事を不起訴知床の遊覧船沈没、無罪主張11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力トップニューストップページへ高市首相、最低賃金1500円目標を明言せず 「丸投げは無責任」12:12中国、日本の大使を呼び出し抗議「強烈な不満」 首相の台湾有事答弁11:29横領を疑われて解雇、無実の男性自殺 会社側に8300万円賠償命令12:00「春グマ駆除」を北海道以外でも実施へ クマ対策閣僚会議で了承9:57金塊37キロに「偽の刻印」 千代田区の買い取り店に持ち込み容疑12:00「ホームタウン」騒動 陰謀論の物語に惹き付けられる人々の剝脱感11:30