コウノトリの営巣、愛知でも確認 3羽を放鳥、目撃情報も次々

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臼井昭仁2025年11月14日 12時00分放鳥されたコウノトリ=2025年10月1日午後4時56分、愛知県愛西市内、兵庫県立コウノトリの郷公園提供 国の特別天然記念物コウノトリが、繁殖地の広がりとともに全国各地で目撃されるようになった。愛知県内では今年、42件の目撃情報が寄せられている。愛西市内では、県内で初めて営巣、産卵が確認され、3羽が放鳥された。 市などによると、今年4月、中部電力パワーグリッドから、立田地区にある鉄塔の上にコウノトリの巣があり、4個の卵もあると伝えられた。 市は、保護・増殖に取り組んでいる兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)に連絡。危険な場所だったため、同公園の職員が巣にあった卵をいったん持ち帰った。5月、3羽がかえった。順調に育ち、10月1日、同公園の職員らの立ち会いの下、愛西市内で放鳥されたという。同公園によると、愛西市内での営巣、産卵は、県内で初めて確認された事例だという。 これを機に結成された市民団体「あいさいコウノトリ見守り隊」会長、若山聡さん(67)によると、愛西市内では2年前からコウノトリの飛来がたびたび目撃されるようになったという。「レンコンの産地で水田も多いので一年を通じて水場があり、餌となる生き物も多い。営巣に適している。生息しやすいこの環境を守りたい」と話している。 国内での野生のコウノトリは1971年に絶滅。同公園が旧ソ連から個体を譲り受け、人工繁殖に取り組み、2005年に初めて放鳥。以後、自然界での繁殖地が広がってきた。今年は兵庫を含む13府県で営巣・巣立ちが確認されている。 同公園によると、目撃情報は北海道から沖縄まで全都道府県に広がる。今年、愛知県内では常滑市や犬山市などの田んぼで見たといった情報計42件が寄せられているという。同公園の担当者は、「もし見つけ、観察する際は150メートルほど離れて。餌はあげないで」と呼びかけている。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人臼井昭仁半田支局長専門・関心分野農林水産業、運輸、過疎問題こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能に11月13日 (木)捜査情報漏らしたか 警官逮捕斎藤元彦・兵庫知事を不起訴知床の遊覧船沈没、無罪主張11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力トップニューストップページへ高市首相、最低賃金1500円目標を明言せず 「丸投げは無責任」12:12中国、日本の大使を呼び出し抗議「強烈な不満」 首相の台湾有事答弁11:29横領を疑われて解雇、無実の男性自殺 会社側に8300万円賠償命令12:00「春グマ駆除」を北海道以外でも実施へ クマ対策閣僚会議で了承9:57金塊37キロに「偽の刻印」 千代田区の買い取り店に持ち込み容疑12:00「ホームタウン」騒動 陰謀論の物語に惹き付けられる人々の剝脱感11:30