朝日新聞記事有料記事野田佑介2025年11月16日 8時00分盛岡市内に出没したクマ=2025年10月20日午後3時6分、三浦英之撮影 各地で深刻化するクマ被害。特に岩手、秋田では人身被害も相次ぎ、自衛隊や警察の協力を仰ぐ事態にまで発展している。しかし、両県と隣接する青森はいまのところは被害が大幅に少ない。同じ北東北地域なのに、どうしてなのか。 まず、青森はもともとクマの生息数が少ないと言われてきて、県の資料では「津軽山地ではクマは絶滅した」と記載されたこともある。 だが県自然保護課によると「ここ10年くらいで数が増えてきた」といい、近年はクマの目撃が増加。環境省によると、10月31日時点のクマの出没件数の速報値は①岩手②秋田③青森④山形⑤新潟と続く=表。各地のクマ出没と人的被害の状況 一方で、10月6日に発表された人身被害の被害者数(速報値)は①岩手②秋田③長野④福島、新潟=表=となっている。青森は被害者5人で死者はゼロ、出没件数に対して被害件数は少ない。 特に象徴的なのは、岩手や秋田では県庁所在地の中心街でもクマ出没が相次いでいるのに対し、青森では中心街での出没はほとんどないことだ。 青森県自然保護課の担当者は「一概には明確な理由を言えない」とした上で、いくつかの可能性に言及した。道路?川?リンゴ? 防波堤は まず青森市の市街地で出没が…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちらこの記事を書いた人野田佑介青森総局|県政担当専門・関心分野災害復興、防災、人口減少、命相次ぐクマ被害クマが人の生活圏に出没するケースが増え、人身被害も相次いでいます。被害現場の取材を通して見えたものや対策、専門家の知見をまとめます。[もっと見る]関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVP11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能に11月13日 (木)捜査情報漏らしたか 警官逮捕斎藤元彦・兵庫知事を不起訴知床の遊覧船沈没、無罪主張トップニューストップページへ暗号資産を金融商品に ビットコインなど105銘柄、税率軽減検討5:004首相を輩出、保守王国で自民に迫る危機 楽観一転「いつのまにか」19:01「渡航自粛の影響は大きくない」 元外交官がみる関係修復のカギは20:00クマに発砲→動かなくなって… 近づいたところ襲われ男性が重傷17:40監視と支配で「洗脳」され…「マッサージ店」で売春強要された24歳11:02子の不登校、「社会甘くない」と突き放した父の後悔 悩み語る場も8:00