口コミで看板変える葬儀社に要注意 過当競争の業界 霊安室争奪戦も

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有料記事編集委員・森下香枝2025年11月16日 11時00分神奈川県のある葬儀社が発行した請求書。22万円のエンバーミング(防腐処理)代と1日8800円のドライアイス代を7日分、「アフターケア」という項目で13万2千円の請求も…… 東京都23区内に住む自営業の男性(70)は最近、終活を意識するようになり、葬儀プランをスマートフォンで検索していた。 検索で「家族葬9万円~」とうたう広告を見つけた。インターネット葬儀サービス事業者(以下は葬儀サービス)の広告だ。「親族のみの簡素な葬儀でいい」と考えていた男性は興味を持ち、葬儀社のフリーダイヤルに電話をしてみた。 応対した担当者の説明をよくよく聞いてみると、どうも話が違う。 9万円というのは遺体の運搬費、棺、骨つぼなど基本料金のみの価格だった。火葬費は別料金で、都営の火葬場だと別に約6万円かかる。 火葬場が混んでいると3~6日は待つ可能性があり、その場合、棺に入れるドライアイス代が1日約8千円、遺体を安置する霊安室利用料が1日約9千円、それぞれかかるという。到底、「9万円」には収まらない現実を知り、男性は「釣り広告かとがっかりした」と振り返る。 なぜ、こんな差額がでるのか。23区内で葬儀社を営む代表は取材に対し、「葬儀サービスとはブローカーのようなもの」と内実を明かした。 口コミ評価が悪くなると名前を変える葬儀業者、大病院で遺体を安置する「霊安室当番」の争奪戦……。シリーズ【令和のお葬式】の2回目は、誇大広告が横行する業界事情に迫ります。11月23日配信予定の次回は、葬儀業界と僧侶の関係について考えます 不当広告の背景の一つに、業…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちらこの記事を書いた人森下香枝編集委員|ここからTIMES編集長専門・関心分野終活、中高年のセカンドライフ、事件などこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVP11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能に11月13日 (木)捜査情報漏らしたか 警官逮捕斎藤元彦・兵庫知事を不起訴知床の遊覧船沈没、無罪主張トップニューストップページへ暗号資産を金融商品に ビットコインなど105銘柄、税率軽減検討5:00酒店の先客はクレープほおばる小学生 ニュータウンの一角で漏れる光6:004首相を輩出、保守王国で自民に迫る危機 楽観一転「いつのまにか」19:01宮城県知事選、憤っていた最年少候補 4番手に沈んだ「格差是正」10:00難聴になって20年超、会話も困難に 人工内耳で「聞こえる!」驚き11:00口コミで看板変える葬儀社に要注意 過当競争の業界 霊安室争奪戦も11:00