毎日新聞 2025/11/10 11:00(最終更新 11/10 11:00) 有料記事 3521文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷寺田学衆院議員が政界引退表明とともにアップした家族写真=本人のホームページから 東京・永田町では、高市早苗首相が就任して初めての臨時国会が開かれている。物価高対策、防衛力強化、政治改革……。そんな中で、一人の野党議員が新たな気持ちで論戦に接していた。 「限られた時間と労力の中で、家事や子育て、そして介護を両立させることはほぼ不可能であり、とはいえ地元活動を中途半端に続けることも望ましい形ではない」 立憲民主党の寺田学衆院議員(49)は自身のホームページで、次期衆院選には立候補せず任期を終えた後は政界を引退する考えを表明した。8月の臨時国会から約1カ月半たった9月19日のことだった。 理由に挙げたのは、平日の国会活動に加え、土日返上を求められる国会議員としての活動と家庭の両立が困難だったことだ。 家庭の悩みを代弁できる人が議員になるのを阻む「選挙風土」がある、と指摘する寺田さんと、生活者目線の議員を国会に送るための政治との向き合い方について考えた。 <主な内容> ・寺田氏が政界引退を決めた理由 ・議員の育休はあり? ・有権者の信頼生む犠牲 ・生活感ある国会にするために 秋田1区を地盤とする寺田さんの衆院初当選は2003年にさかのぼる。 7回の当選で議員在職は20年に達し、国会では各委員会の筆頭理事、政府でも民主党政権時に首相補佐官を務めた。 他の国会議員と違う点は、妻の静さんが参院議員の「国会議員夫婦」だということだ。静さんは秋田選挙区選出の無所属議員である。 静さんは19年の参院選で初当選を果たし、今夏の参院選で再選された。 そこで夫婦の課題となったのが、小学6年になった長男の子育てと議員活動の両立だったという。 国会議員は通常、平日は国会活動のため東京で生活し、休日は有権者との付き合いのため地元を回る。 平日は都内を拠点にする寺田家も例外ではない。 「平日の両立はできましたが、土曜日、日曜日の地元活動と、だんだん東京で自分の世界を作り始めた子供の子育ての両立は現実的には不可能でした」 今年になり秋田に住む寺田さんの母親の体調が悪化し、介護の必要性も重なったという。 一方で、東京の小学校に通う長男の成長に伴い、サッカーの試合などがある土日に秋田に連れて行くことが難しくなっていったという。 2人が交互に地元へ帰っていては、どちらかの議員活動が中途半端になるので、基本的には静さんが秋田に帰り、寺田さんが東京に残って対応した。 子育てのため夫婦どちらかがキャリアを諦める。 共働きが珍しくない現在、子育てと介護が重なる「ダブルケア」の悩みに寺田家も直面し、静さんは今年の参院選への出馬を諦めかけていたという。 「女性議員が…この記事は有料記事です。残り2434文字(全文3521文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>