毎日新聞 2025/11/10 11:45(最終更新 11/10 11:45) 1099文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷吃音への理解を訴える松井佑介さん=富山市で2025年9月29日、浜名晋一撮影「子供に勇気と自信を」 吃音(きつおん)の障害がある富山市の団体職員、松井佑介さん(27)が“吃音ヒーロー”の劇を演じることで障害の啓発活動に取り組んでいる。吃音により生きづらさを抱える人々にヒーローが伝えるのは、「君は自分の人生を選べる」というメッセージだ。【浜名晋一】 松井さんは4歳で言葉を話し始めた頃から、「あ、あ、あ」などと最初の言葉を繰り返す「連発」という症状がみられ、吃音と診断された。成長に伴い、症状は最初の言葉が発声しにくい「難発(なんぱつ)」に移行した。症状の現れ方に個人差はあるが、松井さんの場合は母音で始まる「ありがとう」などの言葉が発声しにくいという。Advertisement 高校時代には、こんな経験もした。くじ引きでクラスの代表に選ばれ、授業開始の際に「起立、気をつけ、礼、着席」と号令をかけなければいけなかったが、「喉にブロックがかかったような感じ」で言葉が出ない。普段のコミュニケーションには問題はなかったが、決められた言葉を決められたタイミングで言うことができなかったという。 大学進学後の就職活動でも、面接で名前が言えなくなり、失敗したこともあるという。そんな中、知人の誘いもあり、「障害で生きづらさを感じている人に何かできることはないか」と福祉の仕事を志望。障害者の就労支援や障害児の放課後デイサービスを展開している団体に就職した。 吃音ヒーロー誕生のきっかけは団体の忘年会での出し物だった。吃音の青年に「吃音でおまえの人生はめちゃくちゃだ」とうそぶく悪役を前に、赤いタイツに身を包んだ松井さん扮(ふん)するヒーローが現れ、「吃音は一つの話し方だ。君の人生を暗闇に引きずり落とすものではない」と諭す。 吃音の障害がある人々で作るグループ「言友会」に加入していた縁で、8月にフィンランドで開催された国際吃音者連盟(ISA)のワークショップに参加。吃音ヒーローを英語で演じた。今後は劇の様子を収めた啓発動画を作成して、幼稚園や小学校で上映したいと考えている。「子供の時に吃音をからかわれると、自己肯定感の喪失につながる」との思いからだ。 大学時代には吃音がある自分を「価値がない」と思い込んでいたという松井さん。今は自ら前面に出ることによって、吃音への理解を広めたいと願っている。「眼鏡をかけている人に『なぜ』と聞く人はいない。吃音ももっと当たり前にある障害として認識してほしい」 ■人物略歴松井佑介さん 石川県宝達志水町出身。金沢大を卒業後、福祉団体に就職。現在は富山市で障害者の就労移行支援事業を担当する部門に勤務している。高校時代は陸上の選手で、趣味は筋トレとジョギング。あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>