久野洋森永亨毎日新聞 2025/11/11 16:00(最終更新 11/11 16:00) 有料記事 3095文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ラムクマール駐福岡インド総領事=福岡市博多区で2025年9月29日、野田武撮影 インド政府は4月、東京の大使館、大阪の総領事館に次いで国内3カ所目の公館となる総領事館を福岡市に開設した。 インドは世界最多の14億人超の人口を抱え、2024年度の実質国内総生産(GDP)成長率は前年度比6・5%と高い水準を維持している。国際通貨基金(IMF)は25年に経済規模が日本を抜いて世界4位となる見通しを示す。 世界経済の成長エンジンとして期待が高まるなか、日本政府は8月、インド政府と今後10年の具体的な協力の方向性を示す「共同ビジョン」を発表。双方の人材交流を5年間で50万人以上に増やし、インドに10兆円の新たな民間投資を行う目標を盛り込む。 地方でもインド特需にいかにあやかるかや、インドからの優秀な人材の引き込みに関心が集まる。一方で、言語の壁などもあり、インドへのシフトが欧米に比べると出遅れているとの指摘もある。だが、ラムクマール駐福岡インド総領事に話を聞くと、日印の将来に大きな可能性を感じているという。【聞き手・森永亨、久野洋】 【関連記事】 ・地方企業も熱視線、「金の卵」の実像とは? ・なぜ日本の地方にインド人が職を求めるのか ――福岡に総領事館を置いた理由を教えてください。 ◆印日関係は長年にわたり、経済や政治、安全保障協力などを軸に着実に発展してきました。地域レベルでもそれを広げる必要があるなかで、大阪に次いで九州にも総領事館を開設して、より頻繁で密接に交流できるようにする時期だと考えました。 九州は日本全体のGDPの1割程度で「1割経済」といわれますが、日本の重要な経済拠点であり、非常に多くの中小製造企業があります。九州での経済、文化交流が、印日の国家レベルのパートナーシップの深化にも貢献すると考えています。 ――現時点で九州からインドに進出する企業は多くありません。背景に何があると考えますか? ◆九州の企業の多くには輸出実績や海外製造拠点があります。インドでのビジネス展開に関心を持っている一方、現時点では対象は東アジアや東南アジアに集中しています。 インドを遠い国と感じ、市場機会をよく知らないことが理由にあります。文化的な違いから、新市場で事業を展開することにためらいを感じているのかもしれません。 インドに関する情報は限られており、インドの経済成長やビジネス機会、観光資源、文化などに関する情報はなかなか入手できません。さらに、インドは多様性に富み、広大な国土を持つ多文化国家であり、インドの特定の地域や側面だけを理解してもインド全体を理解することはできません。これが理解の限界を生んでいます。 私たちは、数多くのビジネスセミナーや文化イベントを企画、開催しています。学生の相互留学などを通じた人材交流の推進も目指し、インドへの理解を深めてもらいたいです。「生産性への高い意識」で貢献 ――日本には約5万6000人のインド人がいますが、ほとんどが3大都市圏に住んでいます。インドにとって九州はなじみが薄いのではないでしょうか。 ◆インド国内で日本といえば、まず東京、次に京都、さらに広島や長崎などが知られています。 九州在住のインド人は留学生が主で、次いで多いのがレストランなどのホスピタリティー産業の従事者です。留学生は卒業後は東京や関西に移る傾向があります。 一方、九州は生活コストが安く、生活の質も高い。インドが得意とするIT分野に限らず、製鉄、自動車、造船などの産業にもインドからもっと人を呼び込みたいです。総…この記事は有料記事です。残り1656文字(全文3095文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>