「魔が差した」火事現場で札束を懐に 警察官が窃盗罪で裁かれたわけ

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有料記事吉村駿2025年11月9日 6時00分元警部が現金を盗んだ現場の一つ。火災後、家は取り壊されて更地になっていた=東京都内 火災現場で現金を盗んだとして起訴されたのは、警視庁捜査1課で火災捜査を率いる警察官だった。「魔が差した」と公判で語った元警部。通算500件近くもの火災現場へ臨場してきた捜査のプロは、どこで道を踏み外したのか。 8月、東京地裁。火災現場で現金を盗んだとして、窃盗罪に問われた元警部(51)の初公判が開かれた。 かつての同僚が見守る法廷に現れた元警部は、黒スーツに丸刈り。終始、伏し目がちだった。 裁判官に事実に間違いはないかと問われると、「間違いありません。申し訳ございませんでした」と深く頭を下げた。 元警部は2022年10月、東京都渋谷区のアパート火災現場から約341万円を盗んだほか、24年1月と25年1月にも、それぞれ港区と江東区の住宅火災現場で計約300万円を盗んだとして、逮捕・起訴された。いずれも住人が亡くなった火災だった。目についた札束 法廷での証言などから経緯をたどる。 警視庁への入庁は1996年。火災捜査に長く関わり、20年からは捜査を率いる係長を務めていた。 22年10月。東京都渋谷区のアパート火災現場に臨場したときのこと。 2階一室が焼け、70代男性が亡くなった。現場の状況から事件性はなさそうだった。 焼けた室内で検証中、ふと三…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人吉村駿東京社会部専門・関心分野事件・事故、スポーツ、生き物こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討11月7日 (金)12歳が「人身取引」被害か警察がライフルでクマ駆除へ日産が本社ビル売却11月6日 (木)米NY市長選 マムダニ氏が当確国のコロナ補助金 過大交付日経平均株価 一時5万円割れトップニューストップページへ金融庁、いわき信組元役員ら刑事告発検討 検査に虚偽「PC壊した」5:00さまよう公明、連立離脱も野党になりきれず 選挙戦略見直しも課題17:00「魔が差した」火事現場で札束を懐に 警察官が窃盗罪で裁かれたわけ6:00メキシコの大統領、路上で痴漢被害 動画の報道も「二次被害」と批判2:28中国製電気バスは遠隔停止が可能? ノルウェーが神経とがらせる17:00独身65歳、友達は犬型ロボット 36年前の「裏切り」を引きずって15:00