自己決定・自己責任のワナ 上野千鶴子さんが懸念する「女女格差」

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毎日新聞 2025/11/9 08:00(最終更新 11/9 08:00) 有料記事 2769文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「面白い人生だったねって死ねるかな」と語る上野千鶴子さん=東京都武蔵野市で2025年10月1日、小林努撮影 日本のジェンダーギャップ指数は148カ国中118位で、男女格差は大きい。さらにこの20年で「女女格差」も拡大してきたと社会学者の上野千鶴子さんは懸念する。 背景には何があるのか。 男並みの「強者」を目指して競争を強いる社会の中、「女並みでどこが悪い」と訴えてきた上野さん。1980年代以降の時代の変化と半生を振り返った。 全2回の後編です。 前編:23通目の履歴書で就職 上野千鶴子さん「向かい風の女」と呼ばれて均等法で分断された女たち 85年、男女雇用機会均等法が成立した。上野さんは挫折感を味わったという。この法律が示したのは「男並みの平等」だったからだ。 男の働き方を一切変えず、女を男並みに戦力化する。「男と同じように働けるなら、同じように扱ってやろうというわけです」 ほとんどの大企業が「総合職」と「一般職」のコース別雇用管理制度を導入した。女たちは分断され、総合職の女性は男並みに働くことに加えて女並みの気配りも求められた。 当時、短大の教員だった上野さんは忘れもしない。 結婚退職を期待された短大生に向かって「均等法が成立したよ」と告げながら、「あなたたちには関係ないけれど」と急いで言わなければならない残酷さを。 そして思った。 「もし『総合職で働きたい』という教え子がいたら、歯を食いしばって頑張れというのがフェミニズムなの? まさか」と。 この時の直感は「弱者が弱…この記事は有料記事です。残り2176文字(全文2769文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>