問われる避難所の在り方 九州で初、「イタリア型」運営の実証実験

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毎日新聞 2025/11/9 10:45(最終更新 11/9 10:45) 841文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷旧松浦小の校庭に整然と設置されたシェルター。後ろにはキッチンカーも=伊万里市松浦町桃川で2025年10月29日午後1時11分、石川貴教撮影 災害時に質の高い避難所環境が整えられるイタリアを見習った「イタリア型避難所運営」の実証実験が九州で初めて、佐賀県内で実施された。日本の避難所では、不十分な環境での避難生活を強いられることが珍しくない。被災者に我慢させない、避難所の在り方が問われている。 イタリアは日本と同様、地震や火山など災害が多く、避難所運営が進んでいる。避難所には災害の発生から48時間以内にテントやシャワー、ベッドが設置され、料理人によるキッチンカーも開設。体育館での雑魚寝や不十分なトイレ環境、冷たい食事といった日本の状況とは対照的だ。Advertisement 今回の実証実験は、清水建設の社内ベンチャー「シェルターワン」(東京)と一般社団法人「避難所・避難生活学会」が催した。10月27~31日の5日間、自治体や民間企業、災害支援団体などから約150人が参加した。シェルター内に置かれた段ボールベッド=伊万里市松浦町桃川で2025年10月29日午後1時3分、石川貴教撮影 被災シナリオは「線状降水帯が九州北部の沿岸に停滞し、伊万里川や松浦川流域に記録的な降雨があった」との想定。旧唐津市立箞(うつぼ)木小を備蓄基地、約20キロ離れた旧伊万里市立松浦小を避難所とし、避難所開設に必要な資機材を4トントラック15台で輸送した。 旧松浦小では、校庭にシェルター9基や仮設シャワー3基、男女別の仮設トイレなどの機材を約48時間かけて設置。温かい食事を提供するキッチンカーも3台配したほか、発電機や給水車など必要なインフラも整えた。機材は整然と配され、建設現場で培った技術が生きているという。 29日からは、設営された避難所で実際に1泊する訓練も実施。自治体の職員ら約60人が、段ボールベッドが置かれたシェルターなどに泊まり、キッチンカーが調理した温かい食事を食べるなどした。 シェルターワンによると、同様の実証実験は長野に次ぎ2カ所目で今後、各地で実施予定。将来的には備蓄基地を分散して各地に配備し、資機材を設営する人材を訓練などで育成していくのが目標という。児島功社長は「避難所で雑魚寝、という現状を変えていきたい」と話した。【石川貴教】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>