札幌の地下鉄で停電トラブル…原因はアルミの風船、有効な対策は?

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毎日新聞 2025/11/13 09:15(最終更新 11/13 09:15) 1391文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷停電の原因になったとみられるアルミバルーン=札幌市提供 札幌市営地下鉄東西線が停電によって7時間半にわたって運行が乱れるトラブルが3日にあった。利用客の持つ「アルミバルーン(風船)」が飛ばされ、架線に接触してショートしたことが原因という。市営地下鉄で前例のないトラブルで、市交通局が対策を検討する。有効な手立ては――。 トラブルが発生したのは3日午後3時5分ごろ。南郷7丁目駅―新さっぽろ駅間で停電し、全線で運転が止まった。その後、一部で折り返し運転を始め、全線で通常運転が再開したのは午後10時半ごろ。祝日の午後だったため、約8万2000人に影響が出た。Advertisement 市交通局が停電の原因を調査したところ、大通駅―バスセンター前駅間で、電車に電気を流す架線と付近の天井に焦げた跡を発見。溶けたアルミバルーンも見つかった。 バスセンター前駅のホームの録画映像で、利用客の持つアルミバルーンが風に飛ばされてトンネルに入っていくところや停電と同時刻に天井から火花が飛び散る様子も確認できた。市交通局は、アルミバルーンが架線に接触してショートし、変電所の安全装置が作動して停電が発生したとみる。焦げた天井=札幌市提供 市交通局は当時の対応も検証した。すると、停電前に駅員が利用客から「風船を飛ばしてしまった」との情報を得て、指令所とも共有されていた。一方、ゴムやアルミといった風船の材質まで利用客から訴えがなく、停電を想定できていなかったことが分かった。 市交通局によると、これまで利用客に対し、アルミバルーンの危険性の周知をしたことはない。今後、ポスターなどの掲示物による注意喚起を検討する。また、他都市の地下鉄事業者の対策も参考にするという。 東京都心を走る東京メトロでは、構内で浮遊するアルミバルーンを発見する事案が2019~24年に20件あった。25年は11月7日までに4件。10月25日に有楽町線であったトラブルは、運転士が浮遊するアルミバルーンを発見。急停車後、駅員が回収した。停電せず、遅延は8分程度だった。 東京メトロによると、アルミバルーンについては、車内放送で定期的に注意喚起を行っている。過去に駅構内に啓発のポスターを掲示したこともある。ホームページで、ヒモから手を離さないように呼びかけている。 また、駅員、運転士の飛来物対応マニュアルにアルミバルーンに限った項目はないが、「(アルミは)電気を通すので特段の注意を払って社員教育を行っている」という。【水戸健一】利用客への注意喚起が最も効果的鉄道ジャーナリストの梅原淳さん。新幹線のこれからについての提言も行っている=東京都千代田区の東京交通会館で2018年5月30日、太田康男撮影トラブルを防ぐための対策について、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに聞いた。 架線にアルミバルーンを近づけないハード面の対策として、ガードを付けることはあまり現実的でない。電気を通さないプラスチックなどでつくる必要があり、強度の問題から電車の通過する風などの影響で、カバーが落下する恐れがあるからだ。 利用客への注意喚起が最も効果的で、ほぼ唯一の対策だろう。過去には新婚旅行に出発する夫婦を見送るためのクラッカーの紙が架線に引っかかって遅延が生じた事案があり、現在はクラッカーの使用禁止が周知されている。また、スマートフォンの自撮り棒も架線に接触するとショートする危険性が高く、多くの鉄道事業者がホームでの使用を禁じている。 アルミバルーンについて、地下鉄に「持ち込むな」とは言えないだろうから、「しっかり持っていてほしい」と車内放送などで注意するしかない。あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>