毎日新聞 2025/11/13 08:00(最終更新 11/13 08:00) 1116文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷住民が道路に張った防御ネット=ウクライナ南部ヘルソンで11月3日、AP写真一覧 ロシア軍が使用する無人航空機(ドローン)への防御策として、欧州各国の漁師がウクライナに「漁網」を提供している。重要な陣地や補給路の上に張り巡らせることで、ドローンによる自爆攻撃などの被害を緩和し、兵士の命を救っている。「前線への寄付に喜び」 「ドローン対策ネットは、今や(ウクライナ東部)ドネツク州のあらゆる道路に設置されている」。ウクライナ軍第93機械化旅団の報道担当者は、米政府系メディア「ラジオ自由欧州・ラジオ自由(RFE・RL)」にそう語った。Advertisement ウクライナ東部の前線付近では、両軍の大量のドローンが空から地上を監視しており、兵士や軍用車両の動きを察知すると、自爆攻撃などを仕掛ける。 双方とも妨害電波などで敵のドローンを無力化する技術を発達させたため、電子戦の影響を受けない光ファイバーケーブルによる有線ドローンや、あらかじめ地形や標的の位置データなどを入力した半自律型ドローンの使用が増え、防御をより困難にしている。 そこで、ウクライナ軍が利用しているのが、欧州から提供された漁網を使った防御ネットだ。自軍陣地や補給路を覆うようにネットを張り、降下してきたドローンのプロペラに巻き付いたり、爆発の威力を緩和したりして、被害を軽減している。漁網を使った防御ネットを張るウクライナ兵=ウクライナ東部で7月12日、Zuma Press Wire・ロイター写真一覧 スウェーデンの非営利団体「オペレーション・チェンジ」は、これまでに北欧諸国の漁師から集めた計約400トンの漁網を寄付した。北欧では欧州連合(EU)が資源維持のために漁獲制限をしており、使わない中古の網が増えていた。 スウェーデンでは、軍事力を拡大するロシアへの警戒感が強く、オペレーション・チェンジの共同創設者はRFE・RLに「多くの漁師がウクライナの前線に漁網を寄付することを喜び、共闘意識を持っている」と語る。デンマークからの寄付も多いという。 フランスでも漁網を寄付する動きが広がっている。仏西部ブルターニュ地方の非営利団体「ケルニック・ソリダリテ」は、これまでに中古の漁網280キロメートル分を寄付した。 アンコウ漁などに使っていた頑丈な網が中心で、軍に重宝されているという。駐仏ウクライナ大使がブルターニュを訪れて謝意を伝えるなど、交流を深めている。 ウクライナとロシアのドローン戦は、おとりのドローンなどを交えた低コストの攻撃を繰り返し、いかに敵に費用の高い防御策を講じさせるかの争いにもなっている。 ウクライナ軍によると、漁網を使った防御ネットには燃えやすいなどの欠点があるほか、ドローンが網の隙間(すきま)などから侵入し、標的を狙う例も出ている。 それでも兵士の命を救ったケースは多数報告されており、低コストで有効な防御策となっている。【ブリュッセル宮川裕章】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>