クマと列車の衝突、今年度はすでに71件 過去最多か JR東日本

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細沢礼輝2025年11月12日 15時30分山口県萩市の里山で2022年9月に撮影されたツキノワグマ=山口県農林総合技術センター提供 JR東日本管内で列車とクマが衝突する輸送障害が、今年度は10月末までに71件に達していることがわかった。2023年度の51件、24年度の11件を大幅に上回り、過去最大規模とみられるという。同時に別々のクマと衝突、新幹線の車庫にも 山形県内のJR新庄駅では8日午後2時過ぎ、新幹線や在来線の車庫内に体長約50センチの子グマが入り込んだ。数時間後に箱わなで捕獲されたが、山形新幹線東京行き「つばさ150号」が新庄―山形駅間で区間運休した。 10月24日午後8時40分ごろには、秋田県大館市内のJR花輪線で、下り列車と上り列車がそれぞれ別のクマと相次いで衝突。安全確認のため、一部区間が運休となり、乗客はタクシーなどで代行輸送された。 JR東によると、クマ対策として保線作業員らは鈴や撃退スプレーなどを持参しているほか、巡回には、レール上を走るエンジン付きの軌道自転車を利用している。クマにより社員らがけがをしたケースはないというが、同社の喜勢陽一社長は「抜本的対策になっているかどうか非常に悩ましい」と話す。 また、シカなどと異なり、クマと衝突した場合は危険を避けるため、運転士らは線路に降りて移動させるなどの対応はせず、地元の猟友会に依頼することになっている。このため、運転再開に時間がかかる傾向があるという。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人細沢礼輝東京社会部|鉄道担当専門・関心分野鉄道を中心とした運輸部門相次ぐクマ被害クマが人の生活圏に出没するケースが増え、人身被害も相次いでいます。被害現場の取材を通して見えたものや対策、専門家の知見をまとめます。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月12日 (水)殺傷力ある武器、輸出拡大へ俳優の仲代達矢さん死去 92歳Suicaのペンギンが「卒業」へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃トップニューストップページへ斎藤元彦知事とPR会社長を不起訴 兵庫知事選巡る公選法違反容疑15:58「沈む、沈む、沈む」知床遊覧船事故、沈没直前の声を検察が明かす13:00参政党「反グローバリズム」で海外右派と連携 自民との差別化戦略も11:00トランプ氏、空母配備で力を誇示 対ベネズエラ強硬姿勢の裏には何が15:00始まりは沖合の水死体 「パラサイト型」コカイン密輸未遂容疑で逮捕11:00検察は「成功」 弁護側は「いらだち」 安倍元首相銃撃、傍聴席から13:10