紛失防止タグの悪用禁止へ DV被害者らの居場所特定防ぐ法改正案

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井上充昌 板倉大地2025年11月11日 10時30分DV防止法改正案を閣議決定したことを発表する黄川田仁志男女共同参画担当相=2025年11月11日、東京都千代田区、井上充昌撮影 配偶者などへの暴力(DV)の加害者が、無線通信を利用した紛失防止タグで被害者の居場所を特定する行為を禁止できるよう、政府は11月11日、DV防止法改正案を閣議決定した。 紛失防止タグは、微弱な電波を他人のものも含めた周囲のスマホが拾うことで位置情報を確認できる機器。本来は自分の持ち物に取り付けて紛失した場合に見つけやすくするため使われる。だが内閣府によると、夫から避難しているDV被害者の妻が、子どものぬいぐるみにタグを隠されるなど、機器を悪用した被害も起きている。 改正案では、DV加害者に対して裁判所が出す接近禁止命令の対象に、紛失防止タグの位置情報を取得する行為や無断でタグを取り付ける行為を追加する。 紛失防止タグをめぐっては、近年ストーカー行為への悪用が急増していることから、相手の位置情報を無断で取得する行為の禁止などを盛り込んだストーカー規制法の改正案が11日、閣議決定された。警察庁が今の臨時国会に提出し、早期の施行を目指す。タグを用いたストーカー被害について警察に寄せられた相談は、2021年は3件だったが、24年には370件に増えた。 黄川田仁志男女共同参画担当相は4日の会見で、「DV被害者の位置情報が加害者に把握されれば、更なるDV被害や凶悪犯罪へと発展する恐れがある」と話し、法改正の意義を強調した。【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人板倉大地東京社会部|警察庁担当専門・関心分野事件、事故、警察行政こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月11日 (火)議員定数削減、自維で温度差米政府機関の閉鎖、解除へ減る東京の農地 都が支援に力11月10日 (月)NHK党の立花容疑者を逮捕葬儀料金めぐるトラブル多発4人の遺族 米オープンAI提訴11月9日 (日)物価高対策に「おこめ券」外観要件、高裁が「違憲」クマ出没、秋の観光に打撃11月8日 (土)「置き配」を標準サービスに首相「存立危機事態なりうる」生活保護費改定やり直し検討トップニューストップページへ学校通わせず、ペット用カメラで監視か 女児虐待容疑で母親ら逮捕へ5:00渡したぬいぐるみに…紛失防止タグの悪用急増 ストーカー対策強化へ9:09少女人身取引「信じない」、母の送金頼み タイの祖母「どうしたら」17:00マニラ日本人2人射殺、警視庁捜査員が現地へ出発 捜査情報取得へ9:37元「番記者」が見抜けなかった同質化の抵抗感 公明の決別に思うこと5:00「伝説の保護司」が人生を変えた 「めんどくせー」から始まった面会9:00