子どもの学習にAIは使える?知育アプリ開発者に聞いた向き合い方

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毎日新聞 2025/11/15 10:00(最終更新 11/15 10:00) 有料記事 2629文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ワンダーファイ代表でアプリ開発者の川島慶さん=東京都千代田区で2025年10月27日午後0時14分、川上珠実撮影 高性能の対話型生成人工知能(AI)が普及する中、難しい算数の問題から英文の翻訳まで、AIに質問すれば瞬時に答えを得られるようになった。AIを子どもの学習に活用するには、どのような工夫が必要なのだろうか。そもそも、これからの時代にはどんな教育が求められるのだろう。教材やコンテンツ開発などを手がける企業「ワンダーファイ」(東京都千代田区)代表で、算数オリンピックの問題作成や知育アプリの開発に取り組んできた川島慶さん(40)に聞いた。「空はなぜ青い」AIは答えられる? ――「チャットGPT」をはじめとする対話型生成AIを勉強に活用している人もいるのではないかと思います。小中学生など低年齢の子どもの場合、どんな注意が必要ですか。 ◆生成AIはツールなので、使い方次第でメリットも、デメリットもあります。子どもが「なんで」と親に質問を繰り返すのは強い知的好奇心の表れで、生成AIに質問する子もいるかもしれません。ただ、なんでもすぐに答えを得られることで、子どもが自分自身で考えなくなってしまう懸念があります。 例えば、私は中学1年生のとき、「2の2乗(2を2回かける)はイメージできるけれど、2の2・5乗ってどういうことなのだろう」と疑問に思ったことがあります。グラフを書くなどして、あの手この手で考えて、自分なりの結論を導いたのですが、高校生のときに、そのような理論が指数関数という学問なのだと知って驚きました。初めから理屈を教えられてしまったら、知的好奇心の旅としてはもったいなかったと思います。 ――単に答えを示すだけでなく、段階的に考えながら理解をサポートする学習用の機能を備えた対話型生成AIも登場しています。 ◆そうした設定はいいですよね。ただ、物理的に正しい答えを分かりやすく説明すれば、子どもは納得するかというと、必ずしもそうではないと思います。例えば、子どもが「なんで空は青いの」という疑問を持ったとき、本当に深く理解しようとすると、学問を積み上げる必要があります。 子どもを完全に野放しにして生成AIを好きに使わせるよりも、「一緒に調べてみよう」などと声かけしながら利用するのがいいのではないでしょうか。ポイントは、子どものワクワクや知的好奇心を引き出すことです。AIが代替できない力とは? ――AIが高性能化する中、我が子の将来のために、どんな力を身につけさせてあげたらいいのか悩む親もいるのではないでしょうか。 ◆これまでの教育は、例題の解き方を習い、それをいかに類題で正しく再現できるかが学習時間の多くを占めていました。そして、子どもが将来、困らないように、知識や計算力、言語能力などさまざまな「道具」を身につけさせてきたのです。ただ、生成AIによって、「言われた通りにやって答えを出す」ことは簡単にできるようになりました。これからは、道具を使って、何をするのか、やりたいことをどう表現するの…この記事は有料記事です。残り1419文字(全文2629文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>